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最終更新日:2025年4月1日
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宗教学宗教史学特殊講義VII
ユダヤ教概念の系譜
ユダヤ教とは何か。それを探究するための方法のひとつとして、ユダヤ教がどのように描かれてきたのかを検討することが挙げられる。それは、ユダヤ教の歴史的な展開をたどることや、現代世界におけるユダヤ教の多様なあり方を明らかにすることとは位相の異なるアプローチであり、端的に言えば、「ユダヤ教とは何か」という問いそのものを探究の主題とすることである。ユダヤ教はその宗教的な伝統を守る者たちによってだけでなく、ときにその伝統に対抗する者たちによっても描かれてきた。また、近代以降は諸宗教のひとつとして、さらには学術的な研究の対象としても描かれてきた。本講義では、ユダヤ教が描かれるときの歴史的な文脈や、ユダヤ教をなんらかの言葉や観念で表現しようとする者たちの目的や意図に注目し、4つの視点からの検討を試みる。
本講義の到達目標は、①ユダヤ教を描こうとする者たちの多様な目的と背景を理解する、②ユダヤ教についての異なる描写を比較することができる、③ユダヤ教の事例を通じて、研究と運動の関係性や、宗教を比較するという研究方法について、履修者自身が自分の見解を表現できる、という3点で構成される。
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