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最終更新日:2024年10月18日

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文化交流演習I

東アジアの環境文化
東アジアの環境文化を「海域」という視点から学修し、文化交流に対する理解を深めることを目標とする。
人間の活動において海は陸地どうしを隔てるものであるとともに、沿岸地域をつなげる役割も果たしてきた。海とその周囲の沿岸地域をあわせて海域と称し、そこには生態環境や史的経緯から文化の共通性が見出される。
授業の前半(S1タームに相当)では環境・文化・自然といった概念についてその起源と翻訳語として定着する過程について、後半(S2タームに相当)では環境文化に関する日本語の著述を読んでいく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04245361
FLE-XX4308S1
文化交流演習I
小島 毅
S1 S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
以下のように予定している。ただし、実際の授業回数や進度に応じて変更する場合がある。 第1回 ガイダンス・・・オンラインのみ 第2回 「海域」という概念について・・・オンラインのみ  第3回 「環境」という概念について・・・オンラインのみ 第4回 「文化」という概念について  第5回 「自然」という概念について 第6回 風水について 第7回 陰陽五行思想について 第8回 熊沢蕃山の「水土」論 第9回 志賀重昂『日本風景論』 第10回 和辻哲郎『風土』 第11回 南方熊楠の「森」の思想 第12回 中尾佐助・佐々木高明らの「照葉樹林文化」論 第13回 桑子敏雄の「環境の哲学」 第14回 韓国・沖縄の風水思想 第15回 まとめ
授業の方法
担当者が発表を行い、その報告をもとに全員で議論する。第3回までは講義形式とし、大型連休後の第4回から輪番で報告をしてもらう予定。
成績評価方法
授業への積極的な参加姿勢・発表・質疑応答により評価する。
教科書
原則としてPDF形式での資料配布を予定している。
参考書
志賀重昂『日本風景論』(岩波文庫) 和辻哲郎『風土』(岩波文庫) 上山春平, 渡部忠世編『稲作文化 : 照葉樹林文化の展開』 中公新書, 1985年 佐々木高明『照葉樹林文化とは何か : 東アジアの森が生み出した文明』中公新書, 2007年 三浦國雄『風水:中国人のトポス』平凡社, 1995年 桑子敏雄『環境の哲学:日本の思想を現代に活かす』講談社, 1999年 静永健編『海がはぐくむ日本文化(東アジア海域に漕ぎだす 6)』東京大学出版会, 2014年 吉尾寛編『海域世界の環境と文化(東アジア海域叢書 4)』 汲古書院, 2011年 薬師寺泰蔵編『アジアの環境文化』慶應義塾大学出版会, 1999年 伊東貴之編『「心身/身心」と環境の哲学 : 東アジアの伝統思想を媒介に考える』汲古書院, 2016年 桑子敏雄『空間の履歴 : 桑子敏雄哲学エッセイ集』東信堂, 2009年 その他は随時授業中に指示する。
履修上の注意
対面を主とするハイブリッド形式で行う。 ただし、初めの3回はオンラインのみで行う。(教室は使わない) 報告担当者は要点を記した配布資料を事前に小島にPDFファイルで提出すること。そのファイルをUTOLに掲載するので各自予習してくること。 URLはUTOLに掲載する。