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最終更新日:2024年10月18日
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韓国朝鮮文化特殊講義VI
韓国の社会問題と社会政策(2)
2000年代以降,韓国社会が抱えている最大の問題として真っ先にあげられるのが,「両極化」(ヤンクックァ,polarization=二極化)といわれる格差問題である。2倍にも達する大企業と中小企業の間および正規雇用と非正規雇用の間の賃金格差,そしてその中小企業や非正規雇用で,低賃金の不安定な就労状況で働く数多くの人々の生活困窮や剥奪感など,所得格差の問題がとくに注目されている。しかしそれだけではない。その所得格差に随伴する教育格差,学力格差,住居格差,健康格差,希望格差,そしてそれを背景にした世代間格差やジェンダー格差等々,人々の生活のあらゆる場面で深刻な格差問題が広がっている。本講義では,格差問題を中心に,比較福祉国家研究の視点から韓国社会が抱えている社会問題とそれに対応するための社会政策の実態と課題について考える。
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