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最終更新日:2024年10月18日
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心理学特殊講義II
運動と認知の脳科学
「植物に脳はないが,動き回る動物には脳や神経系が存在する.脳は運動を制御するために進化した」とも言われています.私たちは目や耳などの感覚器官から外部世界の情報を取り込み,脳で適切な情報処理を行い,運動器官を操作して外部世界に働きかけています.目の前にあるものに手を伸ばすとき,どの筋肉をどれくらい収縮させるかなどと考えなくても,一瞬で正確に手を伸ばすことができます.そのようなことが可能であるのは,感覚情報と運動情報の結びつきを,長い時間をかけて学習・記憶しているからと考えられます.このような学習を可能にする脳の仕組みについて,計算理論や脳機能イメージングの手法を用いて調べた研究について概観し,人間の巧みな動作や外界の変化を知覚するための身体や運動の役割,コミュニケーションや社会交渉などの高次認知機能おける予測制御の役割について考察します.さらに,ニューロフィードバックやブレインマシンインターフェースなど,この分野の研究成果を社会に役立てるための試みについて紹介します.
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