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最終更新日:2024年10月18日

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西洋古典学特殊講義I

ギリシア語散文精読(プラトーン『饗宴』) Reading Plato’s Symposium
古典期アッティカ方言で作られた易しめの散文を精読し,古代ギリシア語への理解を深める.

今セメスターは昨年度の続き,すなわちプラトーン『饗宴』(Plato, Symposium)の181a9: ὁ μὲν οὖν τῆς Πανδήμου ...から講読する.

易しめの散文を講読するので,古典ギリシア語の初級文法を(ほぼ)終えていれば無理なく受講できる.この授業では,特に形態論,統語論,語彙,語法に注意し,ギリシア語を精確に理解するのを目標とする.講読の量は多くはないが,学修の段階に応じ,能動的に予習をしてくることが要求される.

古典ギリシア語の初級文法を終えたばかりの場合,まずは初級文法書で学んだ形態論や統語論を定着させるために,単語一つひとつの形や語法等を初級文法書や中級者向け辞典を用いてしっかり調べておき,授業中に説明できるようにしておくことが要求される.また中級文法書(Smyth, Grammarなど)や大辞典(LSJ)などの使い方を説明するので,授業中に示されたそれらの参照箇所を,読んで理解できるように努めてほしい.

中級講読をある程度行い文法事項が身に付いている学生・院生は,中級文法書を使いこなせるようになることが要求される.初級文法書や中級者向け辞典では説明が省略されているような事項についても,各自で調べて説明できるようにしてほしい.

十分な講読の経験がある場合,以上に加えて中級文法書等では不十分な箇所等についても,上級文法書や各種専門書,論文等を用いて調べてくることが要求される.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04243941
FLE-HU4W01L1
西洋古典学特殊講義I
日向 太郎
S1 S2
木曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
(「授業実施形態」の記述にかかわらず)第1回はハイブリッド形式とする.URL等はUTOLで確認すること. 第1回:[ハイブリッド形式]イントロダクションのみなので予習は不要.テキストの配布や,参考文献についての解説を行う. 第2–13回:[対面形式のみ]講読を行うので毎回予習が必要である(「授業の方法」参照).最終回終了後,レポートの提出が必要(「成績評価」参照). 第2回以降もやむを得ない事情があれば,ハイブリッド形式で行うことができる場合がある.当日14時頃までに連絡すること.
授業の方法
輪読形式である.本文を1文くらいずつに短く区切り,学生・院生に当てて音読,和訳,調べてきたことの発表を行ってもらう.その後,正しく理解できているかどうか確認するため,教員がいくつか質問するので答えてもらう.最後に,必要があれば問題となる箇所について全員で議論する. 読む分量は毎回10–20行程度と多くはないので,学生・院生に事前に訳読箇所を割り振ることはしない予定であるが,受講者の状況により必要があればそのようにする.
成績評価方法
授業中の訳読や発言(80点)と学期末のレポート(20点). レポートは,ふだん授業で行っていることを,文章できちんと記述できるかどうかを試すものである.授業で扱った箇所の一部を指定するので,和訳と,文献を使って調べたことを書いて提出する.
教科書
教科書は使用しない.
参考書
H. W. Smyth, Greek Grammar², rev. G. Messing (Cambridge, Mass., 1956). J. D. Denniston, Greek Particles², rev. K. J. Dover (Oxford, 1954).
履修上の注意
1, 古典ギリシア語初級を(ほぼ)終えていれば履修できる. 2, 予習は必須.次回の授業で読む範囲を辞書や文法書等を用いて詳細に調べ,授業中に自分の言葉で十分に説明できるようにしておく.復習と合わせて1回あたり4時間が目安. 3, 復習の内容は,予習の際に調べられなかった点,誤っていた点があれば辞書や文法書等で確認すること.予習と合わせて1回あたり4時間が目安.