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最終更新日:2024年4月22日

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日本史学演習I

近代政治史演習 
 昭和戦前期の政治に関する一次史料を読み解くにあたって、過去の研究成果・先行研究に学びつつ、独創性に富んだ論点を研究史上に残せるような力を育む。
 Sセメスターでは、ポツダム宣言受諾から、主として米軍による日本占領の開始、占領期の日本の対外関係の再構築の過程を、『昭和天皇実録』、「日本外交文書」、「公文類聚」、旧軍関係者の公・私文書、外務省関係者の公・私文書、アメリカ側史料を用いつつ、戦後の日本が敗戦の現状をいかに認識し、いかなる対外関係を、世界、そしてアジアと構築しようとしたのかを先行研究に学びながら、再検討する。米国本国の方針、連合国最高司令官総司令部の方針、天皇と重臣グループの方針を見る一方で、戦時期に「革新」派として統制経済政策や対中・独・伊・ソ連との外交関係構築に邁進していた勢力の戦後における方針を確認していく。
 学期の前半では、上記の問題意識に従った先行研究や関係文献を会読し、現在の研究史の到達点を把握する。学期の後半では、新たに論点となしうる問題、新たな分析視角などを意識して、数人のチームで発表を行う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04241161
FLE-HU4H03S1
日本史学演習I
野島(加藤) 陽子
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
第1回 4月9日から始める。オリエンテーションを行う。 事前に配布すべき文書はITC-LMS上に置き、幹事の作成によるSlacでレジュメなどを共有する。 第2回 4月16日は諸準備のため休講 第3回 野島(加藤)による問題提起 第4回~第8回 先行研究にあたる論文の会読、全員がコメントペーパーを準備 第9回~第13回 各グループでの発表
授業の方法
以下の3つを組合せて授業を行う。 1、研究論文・文献の会読 2、史料(日本外交文書等)の会読 3、グループによる発表と参加者による討議
成績評価方法
以下の3つを考慮して評価する。 1、研究論文・文献を会読する際に、参加者が用意するミニ・コメント 2、発表の場合は、その発表の内容 3、出席の頻度、授業中の発言
教科書
1、必要な文献は、デジタルアクセスが可能なものを中心に後日周知する。 また、個々のコピーが必要なものは、基本的にITC-LMS上に置く。 2、「日本外交文書」は、日本外交文書デジタルコレクションとして、インターネット上でオープンアクセス可。閲覧アプリとして、Djvuが必要だが、ダウンロードの案内がデジタルコレクション上にある。
参考書
第1回目のガイダンス時に指示する。
履修上の注意
1、第1回の授業は4月9日から開始。
その他
1、近代史史料の読解に不可欠な崩し字を習得するため、日本史学研究室の近代史の院生が開催している「文書の会」「読書会」などへの積極的な参加が望まれる。 2、大学院博士課程の院生が主催する「森本州平日記」翻刻の会も開催されているので、積極的に参加を求めたい。