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最終更新日:2024年4月22日

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日本史学特殊講義XVI

日本史学研究入門第二部
前半のA1タームに相当する期間は村が担当し、近世史研究を知る・始めるための見取り図を示す。
毎回、近世史研究の主流をなす動向を簡単に紹介し、かつ実際の研究事例と史料を若干示して、研究の視角や方法、材料等を具体的に紹介してゆく。
後半のA2タームに相当する期間は野島(加藤)が担当し、近代政治外交史の道案内を行う。主要な研究史の流れを紹介しながら、あわせて近代の一次史料を紹介しつつ、近い過去をどのようにしたら歴史学の対象にできるか、ガイダンスをおこないたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04241156
FLE-HU2H01L1
日本史学特殊講義XVI
野島(加藤) 陽子
A1 A2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
前半(近世)のA1タームに関する6回は、以下の通り。 第1回 社会経済と身分制―人々が格闘する舞台 第2回 国際情勢―列島を規定する環境 第3回 幕藩政治―矛盾が集約される場 第4回 天皇・宗教―統合機能と逸脱 第5回 情報・心性・政治文化―基盤としての知 第6回 環境・災害・ジェンダー―同時代的関心と近世史 後半(近代)のA2タームに関する6回は、以下の通り。 第1回 本郷で学ぶということ、近代歴史学の手法 第2回 近代を対象とする歴史学の始まり 吉野作造の場合 第3回 近代を対象とする歴史学の始まり 岡義武の場合 第4回 日本の近代の特色を考えようとする歴史学の始まり 遠山茂樹と牧原憲夫の場合 第5回 日本の近代の特色を考えようとする歴史学の始まり 宮地正人と季武嘉也の場合 第6回 日本近代の転換期を対象とする歴史学の始まり 伊藤隆の場合 
授業の方法
講義の内容を記したレジュメと、講義で用いる一次史料を配布し、出席者と対話しつつ講義をおこなう。
成績評価方法
前半を担当する村と後半を担当する野島(加藤)陽子に対し、それそれ一回、レポートを提出する。 すなわち、 前半(近世)を対象とした期末レポートを村宛に一回提出。 後半(近代)を対象とした期末レポートを野島(加藤)陽子宛に一回提出。
教科書
前半(近世) 特に指定しない。参照する文献については、ITC-LMS、および教室で適宜必要箇所を配布する。 後半(近代)吉野作造の論文「我国近代史に於ける政治意識の発生」(『吉野作造選集』11巻所収)などは、PDFとして、ITC・LMSの教材のところに置く。第3回以降の岡義武、遠山茂樹、牧原憲夫などについても同様の措置をとるつもりである。
参考書
授業の各回で参考文献を紹介する。 前半(近世)については、以下の通り。 三ツ松誠ほか編『日本近世史入門』勉誠社、2024年 牧原成征ほか編『日本近世史を見通す』既巻1~6巻、吉川弘文館、2023~'24年 後半(近代)については、以下の通り。 『吉野作造選集』11巻(岩波書店) 『岡義武著作集』6巻(岩波書店)→岡義武については、岩波文庫で著作集所収の論考が新たな解説付きで購読可能。『明治政治史』上・下(解説 前田亮介、伏見岳人)、『転換期の大正』(解説 五百旗頭薫)、『近代日本の政治家』(解説 松浦正孝) 牧原憲夫『客分と国民のあいだ』(吉川弘文館) 宮地正人『日露戦後政治史の研究』(東京大学出版会) 宮地正人『幕末維新期の社会的政治史研究』(岩波書店) 季武嘉也『大正期の政治構造』(吉川弘文館) 伊藤隆『昭和初期政治史研究』(東京大学出版会) 三谷太一郎『増補 日本政党政治の形成 原敬の政治指導の展開』(東京大学出版会) 三谷太一郎『増補 大正デモクラシー論 吉野作造の時代』(東京大学出版会) 三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』(岩波新書) 加藤陽子『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)
履修上の注意
1、二人の教員、双方に対する期末レポートをそれぞれ提出して初めて単位が与えられる。 2、各授業の前に、ITC-LMSに授業のレジュメ、配布資料などがアップされるはずなので、対面授業であっても必ず参照していただきたい。
その他
前半を担当する村の連絡先は *****です。前半の授業については、村までご連絡ください。 後半を担当する野島(加藤)の連絡先は、*****です。後半の授業については、野島(加藤)までご連絡ください。
実務経験と授業科目の関連性
文書館勤務経験を有する教員(村、前半担当)が、史料の収集・保存・公開などの現場に関する問題を紹介する。