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最終更新日:2024年10月18日

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宗教学宗教史学特殊講義II

宗教・東洋・死を語る視座 (2)
「宗教」と「東洋」と「死」と、バラバラなテーマと見えるかもしれないが、ここに「オリエンタリズム」という要素を入れるとつながりが見えてくる。これらはみな、近現代において世界と日常から疎外されてきたものである。時にロマンティックなイメージもはらみつつ、しかし社会の中心に置かれることなく、扱いの悪いものとして脇に置かれてきたものである。そしてこれらの疎外は個別に生じたわけではなく連動して展開してきた。本講義の後期は、植民地支配者などの「語りにくい死者」の表象・物語と、オリエンタリズム論とインドの関係、そしてインドにおける霊性と世俗性をどう見るかを大きなテーマに、宗教・東洋・死を語る視座を考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04240542
FLE-HU4E03L1
宗教学宗教史学特殊講義II
冨澤 かな
A1 A2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
各回の内容は以下を予定している(変更・調整の可能性あり) 1.イントロダクション 2.語りにくい死者(1): 『非業の死の記憶』(2010)から考える 3.語りにくい死者(2): インドにおけるイギリス人の死の記憶① 4.語りにくい死者(3): インドにおけるイギリス人の死の記憶② 5.語りにくい死者(4): インドの英人墓地を考える 6.オリエンタリズムとインド(1): オリエンタリズムとは何か 7.オリエンタリズムとインド(2): オリエンタリストとインド 8.オリエンタリズムとインド(3): オリエンタリストとアングリシスト 9.オリエンタリズムとインド(4): オリエンタリストとオリエンタリスト 10.インドにおける霊性と世俗性(1): インドの歴史と世俗主義 11.インドにおける霊性と世俗性(2): インドの「スピリチュアリティ」 12.インドにおける霊性と世俗性(3): インドの「セキュラリズム」 13.まとめ
授業の方法
講義形式を基本とするが、意見を求めることや、軽いグループワークを行うこともある。 基本的に対面で行う。「対面・オンライン併用型A」としているのは、感染症や出張等の事情のある場合に、例外的にオンラインを用いる場合があるためである。
成績評価方法
平常点(授業参与度、レスポンス等)50%、期末課題(テストを予定)50%
教科書
特になし。プリント配付。
参考書
池澤優、アンヌ ブッシイ編、『非業の死の記憶――大量の死者をめぐる表象のポリティックス』、秋山書店、2010年。 サイード、エドワード、『オリエンタリズム(上・下)』、平凡社ライブラリー、1993年 [原著1978年]。 池澤優編『いま宗教に向きあう4 政治化する宗教 宗教化する政治 世界編II』岩波書店、2018年。 King, Richard, Orientalism and Religion: Post-Colonial Theory, India and "The Mystic East", London; New York: Routledge, 1999.
履修上の注意
各回、フォームを使ってレスポンスを集めるほか、その内容を個人情報を抜いて共有し、考察の対象とする予定である。詳しくは初回に説明する。 また、予習に相当するような簡単なレポートを課すことがある。