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最終更新日:2024年4月22日

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宗教学宗教史学特殊講義I

宗教・東洋・死を語る視座 (1)
「宗教」と「東洋」と「死」と、バラバラなテーマと見えるかもしれないが、ここに「オリエンタリズム」という要素を入れるとつながりが見えてくる。これらはみな、近現代において世界と日常から疎外されてきたものである。時にロマンティックなイメージもはらみつつ、しかし社会の中心に置かれることなく、扱いの悪いものとして脇に置かれてきたものである。そしてこれらの疎外は個別に生じたわけではなく連動して展開してきた。本講義の前期は、カースト論に見られる人間・社会観と、サティー論に見られる女性と伝統と死の位置づけを大きなテーマに、宗教・東洋・死を語る視座を考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04240541
FLE-HU4E03L1
宗教学宗教史学特殊講義I
冨澤 かな
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
各回の内容を以下を予定している(変更・調整の可能性あり) 1.イントロダクション―オリエンタリズムと宗教 2.人間の見方とインド論(1): インドとカースト 3.人間の見方とインド論(2): カーストをめぐる二つの視座 4.人間の見方とインド論(3): 個人とデュモンとウェーバー① 5.人間の見方とインド論(4): 個人とデュモンとウェーバー② 6.人間の見方とインド論(5): 関根康正のインド論 7.女性と死をめぐる語り(1): サティーの歴史 8.女性と死をめぐる語り(2): サティーと伝統 9.女性と死をめぐる語り(3): サティーと近代 10.女性と死をめぐる語り(4): 伝統と自死とその語り 11.女性と死をめぐる語り(5): 女性と死とけがれの語り 12.映画に見るインド・女性・けがれの表象 13.まとめ
授業の方法
講義形式を基本とするが、意見を求めることや、軽いグループワークを行うこともある。 基本的に対面で行う。「対面・オンライン併用型A」としているのは、感染症や出張等の事情のある場合に、例外的にオンラインを用いる場合があるためである。
成績評価方法
平常点(授業参与度、レスポンス等)50%、期末課題(テストを予定)50%
教科書
特になし。プリント配付。
参考書
関根康正、1995、『ケガレの人類学: 南インド・ハリジャンの生活世界』、東京大学出版会。 ルイ デュモン、2001、『ホモ・ヒエラルキクス――カースト体系とその意味』、田中雅一・渡辺公三訳、みすず書房。 ウマ・ナーラーヤン、2010、『文化を転位させる――アイデンティティ・伝統・第三世界フェミニズム』、塩原良和他訳、法政大学出版。 King, Richard, 1999, Orientalism and Religion: Post-Colonial Theory, India and "The Mystic East", London; New York: Routledge.
履修上の注意
各回、フォームを使ってレスポンスを集めるほか、その内容を個人情報を抜いて共有し、考察の対象とする予定である。詳しくは初回に説明する。 また、予習に相当するような簡単なレポートを課すことがある。