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最終更新日:2025年4月21日

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社会学特殊講義XIII

社会学的行為論の再構成:M・ヴェーバー、A・シュッツ、T・パーソンズ、H・ガーフィンケル、そして、J・アレクサンダー
社会学の使命は、社会における<自由で平等な市民の連帯>の「可能性」(同時にその困難さ)を解き明かすことにある。社会学「思想」は、自由で平等な市民の連帯について、原理的な考察を行ってきた。授業では、社会学における行為論に焦点を絞り、その学説史的展開と、<いまここ>の社会(世界)への応用について、専門的な議論を行う。

<授業のねらい>
①社会学的行為論者の基本的な流れを学ぶ。
②社会学的行為論の基本的な内容を学ぶ。
③社会学理論と実証研究の関係性を学ぶ。

<到達目標>
①M・ヴェーバー、A・シュッツ、T・パーソンズ、H・ガーフィンケル、J・アレクサンダーの行為概念について説明することができる。
②社会唯名論と社会実在論、社会現象学と主意主義的行為論、エスノメソドロジー、ミクロ-マクロ・リンクについて説明することができる。
③<生>と<死>、<911>と<311>、<オバマ>と<トランプ>、<ナショナリズム>と<トランスナショナリズム>、これらの関係性について社会学的行為論の観点から説明することができる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04234353
FLE-HU4Z03L1
社会学特殊講義XIII
鈴木 健之
S1 S2
木曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
【第1回】イントロダクション:社会学的行為論の再構成をめざして 【第2回】マックス・ウェーバーの行為論と『行為論からみる社会学』を読む① 【第3回】『行為論からみる社会学』を読む②:宇都宮京子論文 【第4回】『行為論からみる社会学』を読ん③:佐藤成基論文 【第5回】アルフレッド・シュッツの社会現象学 【第6回】『行為論からみる社会学』④:佐藤嘉一論文 【第7回】『行為論からみる社会学』⑤:中村文哉論文 【第8回】『行為論からみる社会学』⑥:張江洋直論文 【第9回】ハロルド・ガーフィンケルのエスノメドロジー 【第10回】『行為論からみる社会学』⑦:浜日出夫論文 【第11回】『行為論からみる社会学』⑧:速水奈名子論文 【第12回】『行為論からみる社会学』⑨:西原和久論文 【第13回】ジェフリー・アレクサンダー社会学と『行為論からみる社会学』⑩(拙論)
授業の方法
授業は対面で講義形式で行う。 ①『行為論からみる社会学―危機の時代への問いかけ』(中村文哉・鈴木健之編、晃洋書房 2020年)を教科書として全章について詳細な解説を行う。事前に教科書を読み、事後にその章について批判的にコメントするという作業を繰り返す。 ②M・ヴェーバー、A・シュッツ、T・パーソンズ、H・ガーフィンケル、J・アレクサンダーの行為理解と行為論について詳細な解説を行う。事前に資料を読み、各論者の主張の骨子をまとめ、批判的なコメントをするという作業を繰り返す。 ③授業はパワーポイントを用いて行う。授業開始時にハンドアウトを配布する。 ④授業後に、forms を用いた「リアクションペーパー」を提出する。
成績評価方法
期末レポート(80%) 課題への取り組み(20%)
教科書
中村文哉・鈴木健之編『行為論からみる社会学―危機の時代への問いかけ』晃洋書房 2020年。
参考書
仲川秀樹編『社会学史入門―黎明期から現代的展開まで』ミネルヴァ書房 2020年。
履修上の注意
これは注意ではなく、私からのお願いです。ルーマン流のシステム論と比べながら、社会学的行為論を頭で考え心で感じてみてください。