スラヴ語史ならびに中世のスラヴ諸語のみならず、現代のスラヴ諸語を学ぶ上でも、テクストが伝存する最古のスラヴ語である、古教会スラヴ語の知識は重要である。その古教会スラヴ語とはどのような⾔語であったのか、その誕生と用途はいかなるものであったかを、古教会スラヴ語のテクストを読みながら学ぶ。
授業ではまずスラヴ祖語期に生じた音・音韻変化を概観したあと、古教会スラヴ語発祥の歴史的背景、 そのスラヴ語世界における意義を概説する。そのあと、最古期の古教会スラヴ語文献の講読と平行して、基本的な音・音的特徴、⽂法構造などを学ぶ。