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最終更新日:2025年4月21日

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印度文学史概説I

インド古代中世の文学・文献案内
インドの古代から中世までの文学を紹介する。
古代の文献は宗教文献と言ってよく、アーリヤ人のインド進入前後の彼らの神々との関わりや祭式事情を伝承するものである。そこではインド・イラン共通時代の情報や彼らがヨーロッパや中央アジアで出会った文化やそこに残した足跡といった遠い過去の遺産をも垣間見ることが出来る。祭式を中心に据えた世界観や人生観はやがて時代が下ると更なる発展を遂げ哲学的思想へとつながり、新たな宗教運動をも引き起こす。また一方で、インド進入後の土着文化との混交、民間伝承の受入を経てインド固有の文学が花開いていく。この一連の流れを追うことで、インド文学が包摂する、ヨーロッパからインドに至る地理的なそして何千年という時間的な雄大さを感得してもらいたい。今年度は特にインド人の神々とのかかわり方がどのように変化していったかに焦点を当てる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04232511
FLE-HU2P02L1
印度文学史概説I
伊澤 敦子
A1 A2
木曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1. 歴史概観   2. ヴェーダ(1) 3. ヴェーダ(2) 4. ブラーフマナ    5. ブラーフマナからウパニシャッドへ  6. ダルマ文献他    7. 二大叙事詩     8. プラーナ他 9. 説話・物語 10. カーヴィヤ 11. カーリダーサ他 12. 仏教・ジャイナ教 13. 文学作品に見る神々とのかかわり
授業の方法
講義による
成績評価方法
レポート (70%) および授業への参加状況 (30%) による。但しレポート提出は必須。
教科書
特に教科書は使用しないが、授業ごとにレジメを配布する。
参考書
ヴィンテルニッツ 著 ; 中野義照 訳『インド文献史』日本印度学会、1966年  929.81/WI/5 ルイ・ルヌー 原著 ; 渡辺重朗 我妻和男 共訳『インドの文学』(文庫クセジュ)白水社、1996年 辻直四郎著『文学』(辻直四郎著作集 第3巻)法蔵館、1982年  田中於菟弥 坂田貞二 著『インドの文学』ピタカ、1978年 上村勝彦 宮元啓一 編『インドの夢・インドの愛 : サンスクリット・アンソロジー』春秋社、1994年 山崎元一, 小西正捷編『南アジア史1 先史・古代』山川出版社、2007年 A. A. マクドネル著 ; 木村俊彦訳『マクドネル・サンスクリット文学史 : 古代インド宗教文献概説』山喜房仏書林、2014年
履修上の注意
特にサンスクリットなどの知識は必要ないが、インド古代中世史の概観、インドの大まかな地理についての知識を必要とする。