日本史学演習I

　昭和戦前期の政治に関する一次史料を読み解くにあたって、過去の研究成果に学びつつ、独創性に富んだ論点を研究史上に残せるような力を育む。
　Sセメスターでは、1945年9月の第88臨時帝国議会、同11月の第89臨時帝国議会、46年5月の第90臨時帝国議会に焦点を当て、「帝国議会会議検索システム」を用いて議事内容を読みながら、敗戦後の日本の議会がいかに「復活」したのか、あるいは「創設」されたのかを確認してゆく。
　学期の前半では、議会制度、議会運営、議会人に関する基本的な通史的な研究論文や文献を会読し、現在の研究史の到達点を把握する。学期の後半では、新たに論点となしうる問題、新たな分析視角などを意識して、数人のチームで発表を行って貰う。