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最終更新日:2025年4月21日

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美学芸術学特殊講義V

笑いの哲学
笑いはナマモノで、つかみどころのないところがありますが、それでも哲学者たちは笑いを様々に研究してきました。それらを大別すると「優越の理論」「不一致の理論」「ユーモアの理論」などになります。この授業では、こうした諸種の笑いをめぐって哲学的にまた美学的に研究していきます。また、現在活況を呈しているお笑い(漫才、コントetc.)のネタなどを分析・批評などができるような視点・論点を獲得してもらうことも、この授業が目指すところです。その一環として、漫才の創作といったワークショップも実施する予定です。さらに、昨今は、ポリティカル・コレクトネスと称される勢力に促されて、たやすく何かを笑うことが許されない社会になっています。そうした社会と笑いとの関係も、この授業では焦点の一つになります。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04230645
FLE-HU2F03L1
美学芸術学特殊講義V
木村 覚
A1 A2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
第1回 笑いと社会 第2回 美学カテゴリー(美、かわいい)と笑い(1) 第3回 美学カテゴリー(崇高、優美)と笑い(2) 第4回 優越の理論(1:ホッブズ、ベルクソン) 第5回 優越の理論(2:エスニックジョークとポリティカルコレクトネス) 第6回 優越の理論(3:笑われることの効用) 第7回 優越の理論(4:自虐について) 第8回 不一致の理論(1:機知の笑い) 第9回 不一致の理論(2:笑いの創作) 第10回 不一致の理論(3:カント) 第11回 不一致の理論(4:フロイト) 第12回 ユーモアの理論(1: 遊びと真面目) 第13回 ユーモアの理論(2: ユーモアと社会) 第14回 ユーモアの理論(3:幸福について)
授業の方法
講義です。創作ワークショップも実施します。必要に応じて、ディスカッションを行います。
成績評価方法
授業への参加状況(20%)+学期末レポート(80%)
教科書
木村覚『笑いの哲学』(講談社、2020)
参考書
随時、紹介していきます。
履修上の注意
2/3以上の出席、学期末レポートの提出を成績評価の前提とします。またこのテーマに関心のある方の履修を希望します。笑いは捉えどころがない面があり、そこに研究の醍醐味があるのですが、簡単には答えが見いだせない迷路で迷子になることをともに楽しんでもらえたらと思います。