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最終更新日:2024年10月18日
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宗教学宗教史学特殊講義III
キリスト教文化と対面するユダヤ教:共生と対抗(前編)
古代ユダヤ教にそのルーツを持ち、ほぼ同時期に成立したラビ・ユダヤ教とキリスト教は、その複雑な関係性を維持しながら歴史的発展を遂げていった。また、中世の西方キリスト教世界においても、ユダヤ人とキリスト教徒はしばしば同様の宗教性を共有しつつ、両宗教の区別を意識した。本講義では、ラビ・ユダヤ教の文学やその周囲の文献を取り上げ、古代末期から中世にかけてのユダヤ教とキリスト教の両義的な関係性について、主にユダヤ教文化の側から検討する。
本講義の到達目標は、①アブラハム宗教研究における宗教史の視点についての理解を深めること、②古代末期から中世初期におけるキリスト教とユダヤ教についての先行研究を検討し、問題の所在を認識すること、③ラビ・ユダヤ教文学を中心とするいくつかの文献を読解すること、の3点で構成される。いずれの点においても講師の意見や解釈を提示するが、それらに対する積極的な応答や議論を望む。
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