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最終更新日:2025年4月21日

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中国思想文化史概説I

詩経解釈学史研究
儒教の経典の一つであり中国最古の詩集である『詩経』に対する様々な注釈を読み比べていきながら、中国歴代の人々にとって「古典」とはどのような意義を持っていたのかを探っていきます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04230211
FLE-HU4B02L1
中国思想文化史概説I
種村 和史
A1 A2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
第1回 イントロダクション 詩経解釈学史概説 第2回 詩経解釈の諸問題 第3回 漢唐詩経学の多層的構造――『毛詩正義』まで 第4回 宋代詩経学の新展開――欧陽脩『詩本義』から 第5回 「本末論」――意味が生み出される機構と意味を作り出す者たち 第6回 王安石から朱熹へ 第7回 「淫詩説」――作者は何を伝えたいか、読者は何を読み取るか? 第8回 厳粲『詩緝』――人間の心の襞への肉薄 第9回 「言外の意」の種々相 第10回 「断章取義」の意義 第11回 清朝詩経学の位置――戴震を中心に 第12回 一人の学者の中の解釈の変化と揺れ――朱熹と段玉裁を例に 第13回 まとめ 詩経解釈学史研究の展望
授業の方法
講義 演習
成績評価方法
授業内発表 期末レポート 質疑応答
教科書
テキストは教員が用意します
参考書
『毛詩正義』、(唐)孔穎達等勅撰、『十三経注疏 整理本』所収、北京大学出版社、2020 『詩本義』、(北宋)欧陽脩、四部叢刊本 『詩集傳』、(南宋)朱熹、趙長征点校、中国古典文学基本叢書、中華書局、2018 『詩緝』、(南宋)厳粲、李輝点校、中華書局、2020 『毛詩補伝』・『毛鄭詩考正』・『杲溪詩經補注』、(清)戴震、『戴震全書 修訂本』所収、黃山書社、2010 『詩経学史』、戴維、湖南教育出版社、2001 『詩經解釋學の繼承と展開――北宋詩經學を中心に据えて――』、種村和史、研文出版、2017
履修上の注意
『詩経』の諸注釈の実例を読みながら、そこに見られる諸問題について論じていきます。予習として注釈の読解(訓読・現代語訳)をし、授業時にそれを発表してもらう予定です。注釈書の読み方・調べ方については適宜教授します。