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最終更新日:2025年4月21日
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フランス語圏言語文化
フーコー『<社会は防衛しなければならない>』ーフランス王国起源論と近代歴史叙述の生成
ミシェル・フーコーが1976年にコレージュ・ド・フランスで行った講義「<社会は防衛しなければならない>』を日本語で通読する。この講義で、フーコーはフランス近世に華々しく議論されたフランス王国の起源をめぐる論争を取り上げ、とりわけ貴族的な反絶対君主政論者であったアンリ・ド・ブーランヴィリエの「ゲルマン起源説」の<従属知>において、後年のマルクス主義の階級闘争史観や、20世紀の人種主義につながる歴史観の登場を認めている。その後、『安全・領土・人口』、『生政治の誕生』における自由主義=生政治の系譜学に結びつく議論でもある。このフーコーの議論を通じて、①近世・近代フランスの歴史叙述と、②フーコーによる権力の系譜学への導入を図る。
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