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最終更新日:2025年4月21日
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印度文学史概説Ⅰ
インド古代中世文学・文献案内
インドの古代から中世までの文学を紹介する。
古代の文献は宗教文献と言ってよく、アーリヤ人のインド進入前後の彼らの神々との関わり、祭式事情を伝承するものである。そこではインド・イラン共通時代の情報や彼らがヨーロッパや中央アジアで出会った文化やそこに残した足跡といった遠い過去の遺産をも垣間見ることが出来る。祭式を中心に据えた世界観や人生観はやがて時代が下ると更なる発展を遂げ哲学的思想へとつながり、新たな宗教運動をも引き起こす。また一方で、インド進入後の土着文化との混交、民間伝承の受入を経てインド固有の文学が花開いていく。この一連の流れを追うことで、インド文学が包摂する、ヨーロッパからインドに至る地理的なそして何千年という時間的な雄大さを感得してもらいたい。
本年度は特に死生観に焦点を当てる。宗教文献における輪廻思想や来世観が、文学作品の中で死生観としてどの様に反映しているかを見ていく。さらにそれを日本文学などと比較することでその特徴を一層浮き彫りにすることが出来ると期待する。
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