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最終更新日:2024年4月22日

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死生学特殊講義Ⅹ

死生学入門
 死生学を切り口に、死と生に関する様々な知へといざなう。基本的には、人文社会系の学問をまだ本格的に学んでいない初学者を対象とする。本講義を入り口として、哲学、心理学、社会学、宗教学、歴史学、文学などに関心の範囲を広げてゆくと同時に、死生学という学問がどのようなものであるかについての概要を示す。
 なお、死生学という学問が抱えている問題を批判的に思考することを常に念頭に置いて講義を進めてゆくので、死生学をある程度学んだ人にも受講してほしい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04220050
FLE-HU4202L1
死生学特殊講義Ⅹ
堀江 宗正
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
以下は飽くまで予定であり、変更の可能性は大いにある。 0 イントロダクション 1 死への哲学 死の経験不可能性・普遍性・人称性、死に学ぶ人間、苦に満ちた生の終結、死の練習としての哲学、死の馴致としての遊び、文化のなかの死の表象 2 死と社会 死は言語によってどう異なるか、呼吸死と霊魂、植物型と動物型、短命時代における不死願望、死に至る軌跡、死に方の諸相、身体的死と社会的死の区別 3 死と宗教 死んだあと世界はあるか、宗教の死後生観、古代イスラエルにおける死、キリスト教における死、仏教における死、先祖祭祀と死、幽霊と先祖の違い、霊魂観 4 悲嘆・服喪・葬送 喪の仕事、悲嘆ケア、ペットの死、葬式にはどんな意味があるか、お墓にはどんな意味があるか、日本人はなぜ火葬が多いのか、土葬にこだわる国もあるのか 5 自殺・自死への問い宗教は自殺を禁止するのか、宗教は自殺を助長するのか、自殺は伝染するのか、自死と物語、自殺と精神病理、ひきこもり・孤立、自殺は自己決定なのか 6 死の自己決定の構造 パターナリズム批判、インフォームドコンセント、リヴィング・ウィル、QOL、SOL、死の自己決定の是非、安楽死・尊厳死、死の受容、良き死のスクリプト COVID-19とトリアージ
授業の方法
基本的には講義が中心だが、適宜、指名して、意見を述べてもらうことがある。受講生の人数に応じて具体的な方法は変わってくるが、何らかの形で授業コメントを提出させ、それに答えてゆきたい。
成績評価方法
平常点(出席とコメント)とレポート
教科書
授業で提示する教員によるテキスト
参考書
トニー・ウォルター『いま死の意味とは』(岩波書店) 教員(堀江宗正)のこれまでの論文  ネット上で読めるもの多数。読めないものは問い合わせればPDFを送る。
履修上の注意
集中して聴いてほしい。発言を求められたときは、積極的に発言してほしい。