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最終更新日:2024年4月1日
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心理学特殊講義Ⅸ
精神疾患の研究手法
こころの問題は近年注目されており、うつ、発達障害、認知症といった精神医学的な視点から、いじめ、虐待などの社会問題まで、幅広くとりあげられるようになった。同時に、遺伝子改変や神経細胞刺激による神経活動や行動の変化、MRIや脳波を用いた脳構造・機能の検討、大規模調査や診療報酬明細書を用いた多変量統計モデリングなど、各分野でこころの問題の解明に向けて研究が進んでいる。
東京大学部局横断型プログラム「こころの総合人間科学」教育プログラム(PHISEM)では、オムニバス形式のこころの科学に関わる最先端の研究を学習する「概論(Aセメスター金曜5限)」、臨床医学に即した研究や実践を学習する「特論(Aセメスター金曜4限)」を提供しており、本講義ではさらに踏み込んだ内容を行う。教養学部開講の「こころの総合人間科学特論」では、初学者向けに研究や臨床実践を紹介する内容に対し、文学部開講の「心理学特殊講義IX(精神疾患の研究手法)」では、精神医学論文の精読を通じて臨床研究等の手法や利点・欠点を解説し、具体的な研究解析方法・結果の解釈など踏み込んだ内容を議論する。そのため、本講義はPHISEM対応科目を履修していることが望ましい。
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