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最終更新日:2024年4月22日
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史学概論
史学概論ーー歴史理論と論文を書く方法
歴史研究とはひとまず過去について考えることである。この営みは「歴史学」という学問的枠組と密接に関わっているが、しかし、必ずしも学問的枠組みを必要とするとは言えないように思う。むしろ、「歴史学」という枠組をアプリオリに想定してしまうと、過去について考えることの意味を考究する機会はかえって遠のいてしまうのではないか。本講義は決して「歴史学」という学問的枠組を解体することを目標としているわけではないが、ひとまずそうした枠組がそれ自体として仮のものに過ぎないこと、それを絶対視してはならないことは、忘れないようにしたい。また、過去について考えることは、論文を書くことと密接に結びついているのであるが、一般的に言って史学概論という講義では、書くことについてはあまり取り上げないように思う。本講義では、論文を書く方法についても考えてみたい。その際、学問的枠組を相対化することと、書く方法論について考えることとは衝突し合うかもしれないのだが、そうした矛盾についても注意しつつ、講義を進めていきたい。
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