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最終更新日:2024年4月22日

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史学概論

史学概論ーー歴史理論と論文を書く方法
歴史研究とはひとまず過去について考えることである。この営みは「歴史学」という学問的枠組と密接に関わっているが、しかし、必ずしも学問的枠組みを必要とするとは言えないように思う。むしろ、「歴史学」という枠組をアプリオリに想定してしまうと、過去について考えることの意味を考究する機会はかえって遠のいてしまうのではないか。本講義は決して「歴史学」という学問的枠組を解体することを目標としているわけではないが、ひとまずそうした枠組がそれ自体として仮のものに過ぎないこと、それを絶対視してはならないことは、忘れないようにしたい。また、過去について考えることは、論文を書くことと密接に結びついているのであるが、一般的に言って史学概論という講義では、書くことについてはあまり取り上げないように思う。本講義では、論文を書く方法についても考えてみたい。その際、学問的枠組を相対化することと、書く方法論について考えることとは衝突し合うかもしれないのだが、そうした矛盾についても注意しつつ、講義を進めていきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04211001
FLE-HU2001L1
史学概論
池田 嘉郎
A1 A2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1 ガイダンス 2 歴史学とそれ以外の過去についての考察は分けられるのか 3 国民国家と市民社会の中に埋め込まれている歴史学 4 歴史学における事実と真実 5 史料と実態とはいかなる対応関係にあるのか 6 書き手と読み手のバイアス:階級、国籍、ジェンダー 7 論文を書く:史料とは何で、どこにあり、いつ史料になるのか 8 論文を書く:物語を提示し、それと史料とを関係づけるということ 9 論文を書く:どうやって構成をたてるか 10 まとめ (1テーマを必ずしも1回の講義で扱うわけではなく、2回にまたがることもありうる)
授業の方法
オンラインによる講義形式
成績評価方法
レポートにより行なう
教科書
なし
参考書
講義中で紹介する
履修上の注意
なし