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宗教学宗教史学特殊講義Ⅶ

ヨーロッパの宗教史的文脈における宗教学の成立と展開
【概要】「宗教研究」と呼び慣らわされてきた文化的・社会的事象の成立と展開を、19世紀から20世紀前半のヨーロッパ宗教史の文脈で据え直し、「宗教研究の宗教史」叙述を論ずる。「宗教」を「学問的に」論ずるという営為は、所謂「宗教研究・宗教(史)学」が実践されている/されてきた社会において決して自明の営みではない。本授業では、特にその揺籃期・成立期であるとされる時期に着目し、「西洋近代」と特徴づけられる社会における諸々の社会的・政治的・文化的、特に宗教的要請を背景として「宗教研究」が成立してきた過程を考察する。
【目標】「宗教学」の歴史を殊に宗教史的文脈において再考することを通して、昨今、学際的な志向が顕著となりつつある「宗教研究」の動向自体を歴史化し、近代ヨーロッパ社会において「宗教」を学問的に論ずるという営みが有していた/有してきた思想的・政治的・文化的・宗教的意義を考察することのできる分析的視座を獲得する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04210547
FLE-HU4E03L1
宗教学宗教史学特殊講義Ⅶ
久保田 浩
A1 A2
火曜2限
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教室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1.昨今の宗教研究の動向 2.社会における宗教的布置の変容と宗教研究 3.「宗教研究史」叙述の変遷①―「学説史」再考 4.「宗教研究史」叙述の変遷②―「学問史」再考 5.19世紀の宗教状況-近代的「宗教」と宗教的「近代」 6.自由主義プロテスタンティズム―「近代」と「宗教」との狭間で 7.「オランダ宗教学」とプロテスタンティズム―改革派教会とレモンストラント兄弟団 8.キリスト教宣教の近代性と学問性―「文化宣教」と「宗教学」 9.プロテスタント的現象としての「宗教現象学」 10.「宗教史学派」の宗教性 11.非キリスト教的ヨーロッパと「宗教学」―「宗教間対話」という言説 12.非キリスト教的ドイツと「宗教学」―宗教学的宗教性を巡って 13.「神学vs宗教学」言説再考
授業の方法
講義に基づき、グループでのディスカッションを行う。履修者、履修状況等に応じて変更する可能性がある。
成績評価方法
授業・ディスカッションへの参加状況(リアクションペーパーを含む)40%、小レポート(複数回)60%
教科書
教科書は特に定めない。
参考書
参考文献は、以下の書籍のほか、授業時に適宜紹介する。 Peter Antes et. al. (eds.), New Approaches to the Study of Religion, vol. 1, de Gruyter, 2004. George D. Chryssides et. al. (eds.), The Study of Religion: An Introduction to Key Ideas and Methods, Bloomsbury, 2013. John Hinnells (ed.), The Routledge Companion to the Study of Religion, 2nd ed., Routledge, 2010. Eric J. Sharpe, Comparative Religion. A History, 2nd. ed., Duckworth, 1986. Jacques Waardenburg (ed.), Classical Approaches to the Study of Religion, vol. 1, Mouton, 1974. Frank Whaling (ed.). Contemporary Approaches to the Study of Religion. 2 vols., de Gruyter, 1984f. 磯前順一、タラル・アサド編『宗教を語りなおすー近代的カテゴリーの再考』みすず書房、2006年。 市川裕他編『宗教史とは何か』(上巻)リトン、2008年。 ハンス・G・キッペンベルク『宗教史の発見ー宗教学と近代』岩波書店、2005年。 竹沢尚一郎編『宗教とファシズム』水声社、2010年。
履修上の注意
学問的宗教研究(宗教学、宗教史学、比較宗教学等)の歴史的概略について学んでいることが望ましい(が必須ではない)。