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宗教学宗教史学特殊講義V

アブラハム宗教の成立史
古代ユダヤ教の誕生からイスラームの成立までの宗教史を検討・概観する。ユダヤ教、キリスト教、イスラームという三つの宗教の総称として、「一神教」(Monotheism)と「アブラハム宗教」(Abrahamic Religions)がある。前者はしばしば「多神教」(Polytheism)との対概念として使われ、神が唯一であるとする宗教の総称とされるのに対し、後者はその三つの宗教の相互的な関係性を示唆する総称であるといえる。この三つの宗教はその成立時から互いに明確に区別されていたのではなく、むしろ文化的な背景を共有しながらも、自己と他者とのあいだに境界線を引き、自分たちの宗教的アイデンティティを確立しようとしてきた。この授業では、比較宗教史というアプローチをとりながら、これら三つのアブラハム宗教のダイナミックな関係をとらえ、「ユダヤ教」「キリスト教」「イスラーム」という固定化された三つの宗教のアイデンティティについて再検討していきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04210545
FLE-HU2E03L1
宗教学宗教史学特殊講義V
志田 雅宏
A1 A2
水曜2限
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教室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1.イントロダクション:「一神教」と「アブラハム宗教」 2.宗教史におけるさまざまなモデルとその批判 3.聖書考古学:ヤハウェ崇拝から一神教へ 4.国家と神殿祭儀:エルサレム神殿体制における古代ユダヤ教 5.イエスの宗教運動とその同時代的状況:ユダヤ教諸セクト 6.死海文書とクムランの宗教共同体:その歴史的意義 7.ユダヤ教とキリスト教の分かちがたさ:2世紀の宗教文学にみられる共通性 8.ユダヤ教とキリスト教の分離:まったく異なるふたつの宗教へ 9.キリスト教世界の出現:コンスタンティヌス革命 10.「預言」という共通の関心:なぜムハンマドは「最後の」預言者なのか 11.アラビア半島の宗教的世界とイスラームの誕生:「アブラハム宗教」という自己理解 12.ユダヤ教・キリスト教・イスラームにおけるアブラハムとイエス:人物描写とその論争的意図 13.まとめ
授業の方法
オンライン授業(ライブ配信による講義)
成績評価方法
「平常点・小課題」(30%)と「期末レポートorテスト」(70%)による
教科書
なし
参考書
Guy G. Stroumsa, The Making of the Abrahamic Religions in Late Antiquity, Oxford: Oxford University Press, 2015
履修上の注意
予備知識は必要としない。授業資料は事前にITC-LMSにアップしておくので、可能な範囲で予習をして授業に参加することが望ましい。