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朝日講座「不安の時代」

不安の時代
 20世紀後半と比べて現代の日本では、将来の就職、結婚、老後がどうなるかが不透明になっており、自分の将来像を描きにくくなっている。国家が経済的、政治的に衰退に向かっているという予測を耳にする機会も増え、社会や国家の将来に対する不安もかつてないほど高まっている。一方、グローバル化と社会の複雑化に伴い、国外の様々な集団はもちろんのこと、同じ社会や共同体に属している他の人々の考え方や行動の意味も把握しにくくなっている。そのためか、特定の集団を、自分たちを脅かす悪しき「他者」と見なすことで、本来は複雑であるはずの不安の背景や原因を単純化し、恐怖や敵意といった感情を煽ることで、自分たちの集団を結束させようとする現象もしばしば見受けられる。このような現象は日本に限った話ではなく、欧米においても外国人や異教徒を排斥しようとする動きや右傾化が起きている。
 このような趨勢が明るい未来につながるとは考えにくい。そこで本講座においては、宗教学、歴史学、社会学といった様々な切り口から、個人や社会に不安が生じる背景やメカニズム、不安と「他者」の関わりなどについて考察する。不安に対峙するのにまず必要なことは、安易でシンプルな解決法に飛びつくことではなく、困難で複雑な状況への理解を深めることだからである。不安からの脱却は理解の延長上にある。一連の講義を通じて履修者には、情動に流されることなく現実を見据える視座を育み、不安の時代を生き抜くためのヒントを手に入れてもらいたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04207001
FLE-XX4352L1
朝日講座「不安の時代」
勝田 俊輔
A1 A2
水曜5限
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教室
法文2号館 1番大教室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
各回、様々な分野から講師をお呼びして話題提供してもらいます。その上で、授業の後半は講義の内容にもとづき討論を進めていきます。話題提供をお願いしている先生方は、以下の通りです(順不同、敬称略)。 安藤宏(人文社会系研究科教授)、井口高志(人文社会系研究科准教授)、石田勇治(総合文化研究科教授)、佐倉統(情報学環教授)、清水晶子(総合文化研究科教授)、佐藤安信(総合文化研究科教授)、伊達聖伸(総合文化研究科准教授)、納富信留(人文社会系研究科教授)、福士謙介(未来ビジョン研究センター教授)、堀江宗正(人文社会系研究科教授)。 なお、ほかに2人ほど増える予定です。 各回の講師の講義テーマ等については、追ってパンフレット・ポスター等で告知します。
授業の方法
履修者の中から、各回の担当者を決め、担当者には講師指定の文献を予習した上で授業に臨んでもらいます。授業当日は、先生方の話題提供の後、その「問い」をめぐって討論していきます。授業の詳細については、下記サイトを随時確認するようにしてください。http://www.u-tokyo-asahikouza.jp/*****
成績評価方法
授業への積極的な参加姿勢と討論への貢献(50%)、レスポンスシート(50%)。
教科書
各回の講師が指定します。
参考書
各回の講師が指定します。
履修上の注意
この授業は、東京大学が朝日新聞社に寄附により開講している学部横断型の講座です。東京大学大学総合教育研究センターの運営のもと、文学部科目として開講されています。全学部後期課程の履修と、大学院生の振替履修を対象とし、文理の枠組みを超えた議論を展開していきます。9月25日の初回授業では、冒頭にガイダンスを行います。