以下の予定で実習を積み重ねる。
第1回 実習 展示空間の創生を、博物館の理念・哲学と合わせて考える。今という時代と社会から見た、博物館空間の意味を語ることになる。
第2回 実習 展示空間の創生を、博物館の理念・哲学と合わせて考える。明治以降また戦後の生涯教育・社会教育の立脚点から歴史を検討しつつ、未来像を論議する。
第3回 実習 空間づくりの本質を具体的対象領域から論議する。動物学・昆虫学・貝類学などにおいて、その標本特性を活かし、標本表現に対する考え方を学ぶ。
第4回 実習 空間づくりの本質を具体的対象領域から論議する。動物学・昆虫学・貝類学などにおいて、その標本特性を活かし、標本のもつ力と保存科学的手技を併せて学ぶ。
第5回 実習 空間づくりの本質を具体的対象領域から論議する。動物学・昆虫学・貝類学などにおける乾燥標本、液浸標本、骨格標本、剥製標本などの実際を考慮しつつ、表現技法を検証する。
第6回 実習 空間づくりにおける映像論を展開する。技術的論点の検討もあろうが、映像を創る人間の動機と精神世界が作品に与える影響を議論する。
第7回 実習 無機質的な標本資料は、来訪者の心にどのような影響を与えるであろうか。地質学・古生物学を題材に、観るものに向けた博物館表現を論議する。
第8回 実習 無機質的な標本資料は、来訪者の心にどのような影響を与えるであろうか。動植物、化石や鉱物、天文学資料の特性を検討し、空間設計を論議する。
第9回 実習 自然史資料の特性を再検証し、自然史資料特有の博物館空間における表現効果を検討する。
第10回 実習 博物館空間において、自然物を扱う研究現場はどのような受け止められ方をするのであろうか。自然史に関して研究現場の見せ方から、空間づくりを議論する。
第11回 実習 考古学、民俗学、農学などを題材に、標本解析による発見をいかに空間づくりに活かすかを検討する。
第12回 実習 考古学、民族学、文化人類学などの資料特性を検討し、博物館表現において資料・標本がどう活かされるかを考える。
第13回 実習 建築史、建築美術、緑地計画などを例に、建築学を博物館で扱う際の特異な課題を、実例をもとに検討する。
第14回 実習 博物館展示場の空間設計を討議し、空間づりの普遍的課題を論議する。
第15回 実習 展示場構築の理念と実際を、実例と論理をまじえて比較総合的に検証する。