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最終更新日:2024年4月22日

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言語学特殊講義XIII

言語哲学と意味論・語用論
言語哲学は、言語学の中でも特に現代の意味論・語用論と深く関係する分野です。フレーゲ、ラッセルといった哲学者・論理学者の研究に始まる言語哲学の考え方は、その後、文法と意味、論理と形式意味論といった「意味論」の周辺の話題から、話者の意図や推論、コミュニケーションや言語行為といった「語用論」の話題まで、じつに多様な展開を見せています。この講義では、具体的な言語現象に基づいて、「意味論と語用論の基礎」をテーマに講義を行います。特に言葉がその字義通りの(典型的な)意味から逸脱した用法をもつケースに着目して、言語哲学の問題や概念をできるだけ平易に解説し、意味論と語用論の基礎について考えを深めたいと思います。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04202153
FLE-HU4M02L1
言語学特殊講義XIII
峯島 宏次
A1 A2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1. イントロダクション:意味論と語用論 2. 真理条件意味論 3. 様々な種類の含意関係 4. 投射的意味:前提と慣習的推意 5. 表意と推意 6. 自由拡充 7. 誇張・過剰表現 8. 慣習と話者の意図 9. コミュニケーションの理論 10. 言語行為 11. グライスの理論 12. 関連性理論 13. 嘘とフィクション 14. 非協調的コミュニケーション 15. 言葉の理解と推論
授業の方法
講義とディスカッションによる
成績評価方法
主に課題レポートによりますが、授業への参加状況(質問、発言、議論への参加など)なども考慮します。
教科書
プリントを配布します。
参考書
参考文献リストを作成し、随時更新します。 参考書としては、次の2冊が挙げられます。 W.ライカン『言語哲学—入門から中級まで』, 勁草書房, 2005年. Herman Cappelen and Josh Dever, Bad Language (Contemporary Introductions to Philosophy of Language), Oxford Univ Press, 2019.
履修上の注意
必要な予備知識は特にありません。幅広い背景・専門をもつ人を含めて、言語に関心のある学生の参加を期待します。