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最終更新日:2024年4月1日

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博物館資料論(美術工芸品)

 博物館資料論(美術工芸品)
 目標――まず、博物館における調査研究の意義を理解することです。次に博物館が扱う資料のうち有形文化財(美術工芸品)について、その種類を把握します。絵画・彫刻・工芸品などに関してドキュメンテーションの概要を知るとともに、実践を通してその基礎を学ぶことが中心になります。最後に、博物館における資料の購入・寄贈、整理・公開・活用の実態(修理を含みます)について知ることです。
 概要――資料を有効に情報化するためには、物そのものに関する知識が欠かせません。美術工芸品にはいかなる種類がありどう記録すべきなのかという基礎的な知識と技術を例示することを中心に、博物館における調査研究の意義、資料の収集・整理・公開・活用について概観します。実際に博物館に陳列されている物を言語化する実習を伴います。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04195514
FLE-XX4320L1
博物館資料論(美術工芸品)
佐藤 康宏
S1
水曜5限、水曜6限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
 4月10日から開講です。必ず出席して下さい。5月8日は、別の授業の出張のため休講の予定です。4月末からこの5月8日の回を含む3週間のうちにレポートを書いて提出してもらいます。  5限と6限の連続で1学期完結の授業とします。5限は私が講義し、6限は毎回ゲストを迎えてお話していただきます。  講義は、博物館における調査研究の意義、ドキュメンテーションの意義と方法、美術工芸品の種類と調書作成、ディスクリプション実習、資料の収集・整理・公開・活用、美術工芸品の修理などを扱います。  ゲストには、博物館・美術館の学芸員と新聞社の文化事業部の方々においでいただき、日常の活動や特別展覧会の経験を踏まえて、博物館の資料ということをめぐって自由に話してもらいます。西洋近代絵画、日本中世絵画、日本近世絵画、日本近代美術を専門にしている7名の方々です。
授業の方法
 5限は画像、インターネット、ヴィデオなども用いた講義。6限は学芸員の講演。レポートとして博物館・美術館での実地調査。  5限の講義終了時に小テストを提出。6限のゲストの講演終了時に小テストあるいは質問票を提出。レポートはメールに添付ファイルで提出。
成績評価方法
 毎回の5限の講義で小テスト、6限の講演で小テストか質問票(いずれも出席調査を兼ねます。6点満点で12回。これが70%)。そして実習のレポート(30%)。  出席回数や小テストの答案の質が不足する場合は「未履修」の評価とします。レポート提出は必須で、提出されない場合は「未履修」の評価とします。
教科書
 ありません。
参考書
 佐藤康宏『絵は語り始めるだろうか――日本美術史を創る』(羽鳥書店、2018年)  昨年度までの講義で話していた内容に関連する「ディスクリプション講義」、「文化庁の仕事――見えない博物館」は、同書に収められています。したがって今年度の講義では繰り返しません。これ以外は授業中に紹介します。ほかに学内にある「博物館資料論」を名のる書物は、各自の関心に応じて適宜参照して下さい。
履修上の注意
 履修者の多様な専門に配慮し、レポートの対象は各自が興味を持つ資料を選べるようにしますから、必ずしも美術工芸品に関する高度な知識を要求する内容ではありません。となると、この科目を履修したことを保証する証拠として、出席状況と毎回の小テスト、質問票というのは、大きな意味を持ちます。遅刻・欠席をしないこと。  通常の授業時間中には博物館などに行けませんので、実習は期間を3週間に区切り、その間の各自のつごうのよい日に授業日を振り替える、というかっこうで実施します。もちろん、レポートのため以外にも日常的に博物館などに通うようにして下さい。  
実務経験と授業科目の関連性
東京国立博物館・文化庁における勤務経験を有する教員が、実務経験を生かして博物館の資料について講義をするとともに、現役の学芸員と新聞社文化事業部の職員をゲストスピーカーとして迎えての講義もする。