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最終更新日:2024年4月22日

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考古学概論Ⅱ

考古学の方法論とその実践
考古学の基礎的な方法論を学ぶ。考古学は遺跡の発掘調査によって遺物を回収し、遺跡・遺構・遺物にもとづいて過去の人類の行動や歴史を分析する、独特な学問である。したがって、分析の方法はほかの学問とは大きく異なっている。その一方、人類の営みという点では、自然環境や社会組織など、地球に生きてきた人類に共通の普遍的な問題に取り組まないわけにはいかない。そのために、自然科学や人類学など隣接した周辺学問との提携も必須となる。この講義では、遺物や遺跡からどのようにして年代を決定することができるのか、あるいは特定の遺物の広がりにどのような意味があるのかといった考古学でなくては解き明かすことのできない課題に対して、どのようにすればそれを解決することができるのか、考古学が重ねてきた試行錯誤の歴史を踏まえつつ、周辺学問との共同研究の成果も紹介しながら学習することにする。方法論はすでに概論Ⅰで学んでいるので、ここではその内容をもとに、具体的な事例にもとづきながら、より実践的な方法論の活用の仕方を学ぶ。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04191402
FLE-HU4K01L1
考古学概論Ⅱ
設楽 博己
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
第1回 現代考古学の諸問題 第2回 野外調査の実践(1)-貝塚の調査- 第3回 野外調査の実践(2)-人骨の調査- 第4回 縄文土器の型式編年 第5回 弥生土器の様式編年 第6回 弥生時代開始年代論をめぐって-炭素14年代測定とその問題点- 第7回 炭素窒素同位体比分析による食性の研究 第8回 自然環境の変動と考古学  第9回 DNA分析をめぐって 第10回 ものと人の移動をめぐる研究 第11回 ミドルレンジセオリーの応用 第12回 文化財の保存と活用 第13回 まとめ―試験
授業の方法
パワーポイントを用いた講義
成績評価方法
期末試験(50%)、授業への取り組みなど平常点(50%)
教科書
早乙女雅博・設楽博己編2018『新訂 考古学』一般財団法人放送大学教育振興会
参考書
コリン・レンフルー+ポール・バーン著、池田裕+常木晃+三宅裕監訳、松本健速+前田修訳2007『考古学 理論・方法・実践』東洋書林 設楽博己2014『縄文社会と弥生社会』敬文舎
履修上の注意
教科書は事前に購入して、参考書とともに熟読しておくこと。