学部後期課程
HOME 学部後期課程 輸血学実習
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年10月16日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

輸血学実習

輸血学実習/ Blood Transfusion Medicine Clerkship
本授業科目は、学位授与方針10項目の1.医学知識、2.臨床技能、3. プロフェッショナリズム、5.社会的視点、に関連した科目である。
多くの医師は一生涯のうち、輸血医学について学ぶ機会が少なく、その結果として多くの不適切な輸血が行われている現状である。輸血部の実習期間内に、安全かつ適正な輸血を実践するための基本的な知識、輸血の重要な検査、起こり得る副作用と防止策などについて十分に学ぶことが可能なカリキュラムを実現したいと考えている。医師として生涯活用し得る実践的な知識を習得する機会としたい。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
021M4105
FME-ME4c76P1
輸血学実習
正本 庸介
S1 S2 A1 A2
集中
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
0
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
医学部
授業計画
授業では、輸血医学の概論および重要な課題についての最新情報を提供する。授業および実習では、以下の項目の学習を目標としている。 1) 輸血におけるインフォームド・コンセント(説明と同意)、適正使用、成分輸血、patient blood management、輸血前検査など輸血療法における基本的な考え方について学ぶ。 2)輸血に関する法律(いわゆる「血液法」、「旧薬事法(H26 年度一部改正)」など)について学ぶ。特に医療従事者の責務について学習する。 3) 日本赤十字社血液センターを見学し、日本における献血制度および血液製剤の安全確保対策について学ぶ。 4)学生同士の採血を実施する。正しい採血の方法について学習する。 5) 血液型不適合輸血を防ぐために重要となる血液型判定検査及び輸血用血液との交差適合試験の正しい方法を実習し、その臨床的意義を理解する。 6)患者血清中に抗体が検出された場合に行う抗体の同定検査を、不規則抗体を含む血清を用いて実習する。タイプアンドスクリーンや輸血準備量に関する基本概念を理解する。 7)各血液製剤の取り扱い、保存方法、適応、投与方法を正しく理解する。輸血副作用の種類や頻度、防止対策、副作用が発生した際の対応策、報告義務や報告制度などについて学ぶ。また大量出血時の輸血療法の考え方を学習する。 8)輸血感染症についてウィンドウ期間の問題、日赤で実施している NATスクリーニング、その他の輸血感染症防止対策について学習する。とくに HBV、HCV、HIV について輸血前に実施すべき感染症検査の種類とその意義、輸血遡及調査について学習する。 9) ヒト白血球抗原(Human leukocyte antigen, HLA)、血小板特異抗原(Human platelet antigen, HPA)及びヒト顆粒球抗原(Human neutrophil antigen, HNA)の臨床的意義(免疫学的血小板輸血不応・輸血関連急性肺障害(TRALI)・輸血後 GVHD などの輸血副作用、造血幹細胞移植・臓器移植など)について学習する。 10) Luminex法を用いたHLA抗原検査を体験しその原理と臨床的意義について理解する(Advanced Course 受講者のみ、2026/1現在休止中)。 11) 自己血輸血の種類、適応、メリットについて、同種血輸血と比較しながら理解する。 また採取および保存方法、さらに当院および本邦における現状について学ぶ。実際に自己血外来において、患者への説明と同意書取得や貯血の実際、貯血した自己血の処理、保存、供給方法を見学する。 12) 輸血部内の検査室や血液保管庫を見学し、輸血管理の実際や検査時のミスを防ぐための安全対策について理解する。 13)輸血事例を検討し実際の輸血プランのたてかたについて学ぶ。当院の「輸血の説明と同意書」、「貯血式自己血に関する説明と同意書」を用いて、ロール・プレーイング形式で輸血プランを患者役の学生に説明し、同意書の取得方法とそのポイントを学習する。 14) 輸血に関連したclinical questionsについて文献検索を行い、英語論文の読み方とその内容のプレゼンテーションの方法を学習する。 15) 当部で実施されている末梢血幹細胞移植の臨床応用と採取方法について学ぶ。 16) インターネットを用いた輸血関連情報の取得方法について学習する。また日本輸血・細胞治療学会作成の e-learning を用いた自己学習法を習得する。
授業の方法
臨床実習、臨床実習中の少人数講義の形式で授業を行う。
成績評価方法
臨床実習、実習中の少人数講義及び教授の講義を含む全実習期間中の出席・試問の総合評価とする。 2025年からクリニカルクラークシップの各科⽬は従来の0-4の5段階から「合格、不合格」の2段階に変更されている。本実習が不合格であった場合、特段の事情があれば実習終了後にレポートの提出などをお願いし、合否の再判断を行う場合があります。
履修上の注意
資料は配布しますが、実習前週に案内するGoogle Classroom からもダウンロード可能です。 初日9時に中央診療棟Ⅰの3階、輸血部学生実習室に集合してください。 なおITC-LMSは現在更新していませんのでご注意ください。 実習中の外来見学や ISO15189管理区域である検査室への立ち入りのためにネームプレートを着用した白衣を持参してください。
その他
提出課題のやり取りや出欠連絡・接続トラブルなどの連絡はメールで行います。 不明な事項や欠席の必要がある場合は、事前に正本まで連絡ください。 週間予定表(通常)は以下の通りです。(祝日がある場合の変更点はGoogle classroom内の週間予定表を確認してください) 基本的に講義を含めすべて対面で行う予定です。 木曜日の日赤実習も対面に変更になります。実習開始前の週の金曜日までに献血協力の可否についてGoogle classroomのワークシートに入力ください。 教員の欠員により当面の間Aコースは開催いたしません。Bコースのみとなりますのでご了承ください。 午前9:00から午後は13:00から 日赤実習は9:50現地集合です。 月:午前:(面談):オリエンテーション・個別学習目標設定 (講義・実技):採血手技、血液型検査 午後:(講義):輸血感染症、適正使用、Web紹介     (見学・体験):自己血外来見学 火:午前:(見学・体験):輸血部見学(設備・システム・輸血管理体制) 午後:(講義・実技) 交差適合試験、大量出血対応 水:午前:(講義・実技):不規則抗体検査、タイプ&スクリーン 午後:発表準備・e-ラーニング (Aコースのみ):HLAタイピング ハイブリ反応とLuminex検出・遺伝子型判定              血小板輸血、輸血移植医療とHLA 木:午前:(講義・見学):東京都赤十字血液センター(献血と血液の製造・供給・安全対策について) 午後:(講義・見学):午前の続き      (見学・体験): 赤十字血液センター献血ルームでの献血体験(献血実施または献血広報活動参加) 金:午前:(ディベート):輸血関連のclinical questionsに関するプレゼンテーション・ディベート (ロールプレー):輸血事例検討と説明・同意書取得    午後: (教授講義・試問):輸血全般・個別学習目標の達成の確認
実務経験と授業科目の関連性
病院における医師としての勤務経験を有する教員が、実務経験を活かして適正な輸血検査・輸血医療について講義する