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最終更新日:2026年10月16日

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総合診療学実習

M3 総合診療学 クリニカルクラークシップ・シラバス(2026年度)
概要
救急外来患者に対して緊急性の高い状況での処置の必要性や緊急度・重症度の判断についての基本的な知識を習得する。次に鑑別診断の臨床推論アプローチを通じて、患者の症状や状態を正確に評価し、適切な治療方針を決定する技術を学ぶ。さらに、医療チーム内外での効果的なコミュニケーションスキルについても学ぶ。この実習を通じて、救急外来での迅速かつ適切な対応能力を身につけることを目指す。

目標
1)救急患者の診療に際し適切な標準予防策および感染制御を講じることができる。
2)救急患者の緊急度判定指標によるトリアージを理解し実践できる。
3)救急患者のバイタルサインの異常を認識し、初期治療(酸素療法、輸液療法、支持療法)の適応を理解し、安全に必要な安定化処置と手技を実施できる。
4)救急外来主要症候それぞれに関して見逃してはならない緊急度の高い鑑別診断を列挙できる。
5)鑑別診断を基にして的確かつ迅速な病歴聴取、身体診察を実践できる。
6)鑑別診断と病歴、理学所見を基に必要な検査の選択と結果の解釈ができる。
7)得られた所見と検査結果から病態を理解し、鑑別診断の絞り込み(臨床推論)を行うことができる。
8)救急患者の診療方針と診療計画を立案(臨床判断)し根本治療導入ができる。
9)救急患者の診療経過に係る的確かつ短時間でのプレゼンテーションができる。
10)救急患者および医療スタッフ(医師、看護師、救急隊員、技師、薬剤師他)に対し、適切な医療コミュニケーション、円滑なチーム医療を実践することができる。

本科目は学位授与方針の10項目のうち以下に関連した科目である。
1. 医学知識 2. 臨床技能 3. プロフェッショナリズム 4. コミュニケーション能力 5. 社会的視点
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
021M3090
FME-ME4c79P1
総合診療学実習
土井 研人
S1 S2 A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
0
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
医学部
授業計画
<概要> 初日のガイダンス、2週目のワークショップ、教授諮問 以外はシフトを組み救急外来で実習を行う。 実習中は毎回ペアの研修医を割り振られ、患者診療に携わる 実習を通し、総合診療実習での「一般目標」を意識して臨む <スケジュール>※週間予定の変更がある場合は班の連絡係を通して通知する。 実習初日 10:00に集合 中央診療棟2 救急外来 カンファランス室  月曜が祝日の場合は火曜日。白衣と名札を持参すること 初日ガイダンス 実習初日10:00〜12:00 中央診療棟2 救急外来 カンファランス室             13:00~15:00 入院棟B14階シミュレーション室でシミュレーション実習 ワークショップ 2週目月曜10:00〜12:00 中央診療棟2 救急外来 カンファランス室  13:00~15:00 入院棟B14階シミュレーション室でシミュレーション実習 月曜が祝日の場合は火曜日 試問 2週目金曜10:00〜 中央診療棟2 救急外来 カンファランス室 救急外来実習 日勤8:00-20:00、夜勤20:00-9:00 中央診療棟2 救急外来 シフト業務:期間中 計4回 詳細は初日ガイダンスで説明 救急車同乗実習 期間中 1回 指定日の8:00 (*時間厳守) に指定消防署に集合  <初日ガイダンス> 本実習全体の目標 緊急処置の必要性と優先度の判断 病歴聴取と理学所見から得られる情報の分析 鑑別診断の臨床推論アプローチ 初期治療計画を立案する能力 解説 緊急度と重症度の理解・相違点 トリアージ手法 (JTASとESI)の理解・相違点 救急フローの確認 (1-4次評価) 初期評価 (AABCDE)の詳細説明 2-4次評価説明 <ワークショップ> ホームワーク:鑑別診断の試問、プレテストの解説 症例プレゼンテーション(初期評価/詳細評価) <救急外来実習> 業務開始前に救急集中治療科ERリーダーにペアとなる研修医の割り振りを受ける 業務中はペア研修医と共に診療を行う。ポートフォリオを用いて患者の状態を評価する。 シフト終了後のフィードバックカンファレンスで、指導医・臨床研修医の指導の下、診療内容の考察を適宜行う。1シフトで2症例を目標とする。 業務終了後、スタッフ/リーダー医師よりポートフォリオの症例シートと出席簿にサインをもらう <救急車同乗実習> プレホスピタルケア(病院前救急医療)を理解する 患者背景と生活環境を理解する 消防隊・救急隊・多職種とのチーム医療を理解する 医療資源の適正利用と社会課題を理解する
授業の方法
<救急外来実習> 救急外来患者の初期診療のチーム医療への学生医としてペア研修医と共に参加する。 1)救急外来でのベッドサイド・ティーチング:ポートフォリオの症例シートをベッドサイド診療と並行して記入し、その要点と評価・判定・介入案を救急外来スタッフ医師に適時(初期プレゼン:病着5-15分以内、詳細プレゼン:初期プレゼン後15-30分以内)にプレゼンテーション報告し、フィードバック(ベッドサイド・ティーチング)を受けることで救急外来患者の診療方針の決定に寄与する。 2)日々のカンファレンスでのプレゼンテーション:朝 救急外来フィードバックカンファレンスで、指導医・臨床研修医の指導の下、24時間以内の経験症例1症例のプレゼンテーションを行い、診療内容の考察を行う。 経験可能な医行為(指導医、臨床研修医の監督の下で) 緊急度判定、バイタルサイン測定、心電図検査、超音波検査、病歴聴取、身体診察、鑑別診断、検査項目作成、治療方針作成、カルテ記載、検査オーダー、処置オーダー、治療オーダー、処方オーダー、患者搬送、医療事務、口頭プレゼンテーション <ガイダンス・ワークショップ> 救急中治療科スタッフが指導医として担当。ディスカッション形式で行っていく 経験した1症例のプレゼンテーションを通して、総合診療に必要な臨床推論・臨床判断・医療コミュニケーションに関する知識と技術と態度の習得を行う。 <ホームワーク> 総合診療に必要な主要44症候それぞれに対しての①緊急度の高い鑑別診断を学習(教科書を1週間貸し出す)、②プレテストへの筆記回答、③実習で経験した症例の救急科診療フォーマット記載内容の整理まとめを行う。2週目のワークショップにて、鑑別診断の試問、プレテストの解説、症例プレゼンテーションを行う。
成績評価方法
臨床実習の正式評価は、以下の1)~2)、により総合的に評価を実施し、「合格、不合格」の2段階で判定する。すべての予定に出席は必須であり、病気や公共交通機関のトラブルなどのやむをえない理由を除く、欠席や遅刻については「不合格」になる可能性がある。 1) 指導医・研修医との日々の診療・フィードバックカンファレンスにおける観察記録に基づく、診療内容・業務内容に関する口頭でのフィードバック、ベッドサイドやカンファや症例検討でのプレゼンテーションの能力、ホームワークの採点結果、ベッドサイド診療・シミュレーション・症例検討におけるパフォーマンス、シフト業務出席数(形成的評価) 2) 教育統括・教授との面談・試問による診療内容・業務内容に関する観察記録に基づく、口頭でのフィードバック(形成評価):実習状況は担当研修医を通して担当指導医にモニターされ、担当指導医から週ごとに教育統括・教授へレポート(総括的評価)される。
履修上の注意
*各班の連絡係は初日の夕方までにその班の2週間のシフト表を決定し、ガイダンスで提示したgoogle spread sheetに入力。その後、シフト表に改訂が出次第その都度、連絡係がgoogle spread sheet上で修正。
その他
注意事項 1) 針刺しによる感染暴露などインシデントやコミュニケーションエラーが他部署よりも起こりやすい部署であるため、細心の注意(標準感染予防策、清潔な服装・身なり、挨拶や自己紹介の徹底、患者への真摯な対応、指導医・研修医への報告・連絡・相談の徹底等)の重要性を再認識すること。 2) 他の実習同様、個人情報管理を徹底すること。 3) 2週目の月曜日に教科書の返却を行う。 4) 最後のシフト業務の終了時に、①出席表(ポートフォリオの最終頁のみ ※ポートフォリオ自体は提出しない)、②オレンジ紐の名札ケース、③ロッカーの鍵(男子学生のみ)を、救急科医局(中央棟南3階)の郵便受けに提出・返却を行う。