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最終更新日:2026年10月16日

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外科学(肝胆膵・移植)実習

外科学(肝胆膵・移植)実習/Hepatobiliary and Pancreatic Surgery Clerkship
単に教科書的な知識のみでは外科学の本質を知ることはできないゆえ、以下の点をふまえ、消化器外科の手術や病棟での活動に能動的に参加いただき、医療チームの一員として患者の診察と検査、手術や周術期に実際に参加し、外科学の生きた知識を身につけることを目標とする。実際に患者と接することにより、手術前後のデリケートな患者心理を理解し、また、現在の医療現場において重要なコメディカルスタッフらとの多職種連携を経験することにより、医師として適切にコミュニケーションをとる能力を習得することも目標である。
本授業科目は、学位授与方針10項目の1.医学知識、2.臨床技能、3.プロフェッショナリズム、4.コミュニケーション能力、7.全人的医療、に関連した科目である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
021M3082
FME-ME4c55P1
外科学(肝胆膵・移植)実習
長谷川 潔
S1 S2 A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語、英語
単位
0
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
医学部
授業計画
初日の午前8時前に入院棟A・9階北病棟の学生実習室に集合。学生係によるオリエンテーションを行う。週の初日が休日となる場合は、実習期間最初の平日に同様の集合場所に集合する。 オリエンテーション後に診療チームに所属し、受け持ち症例の割り当てが行われる。以降は、チームの行動を上級医らに確認しつつ、研修医とともに適宜対応する。患者の診察やプレゼンテーションを行い、術前検査・手術・周術期管理に直接参加する。 さらに達成度に応じて腹部エコー手技、手術における介助・縫合等の実践など臨床研修に準じた手技に触れる機会を積極的に設ける。加えて肝胆膵外科・移植外科領域における診断理論、術後管理の基礎についてチームの指導医から個別に指導を受け、知識と技術を磨く。 指導を行う医師は、教授・准教授・講師・助教・医員・専門研修医・初期研修医を含むチームの中で接するすべての教室員である。チームの受持患者が対象となる症例検討会・回診・手術に際して、個々の患者の病態・診断・治療や問題点について基本的な考え方を述べ、指導を受ける。医療チームのリーダーである指導医がチームの中での実習内容について責任を負う。医療チームの受持医らは指導医の采配に基づき、期間を通じて教育に当たる。 学生教育は決められたカリキュラムやスケジュールに従って与えられるものではなく、On the job trainingであることに留意する。チームの研修医、上級医と適切にコミュニケーションをとりながら、与えられる機会を無駄にしないような積極性が求められる。 当科における基本的な実習開始時刻は8時、終了時刻は17時とする。実習初日に各チームに配属され、それ以降はチームの指導医の指示に従う。但し、学外施設訪問の際はこれを優先する。 厚生労働省健康政策局臨床実習検討委員会報告に基づき、基本的な診察行為の他、水準1にあたる医行為を学ぶ。 上記の医行為を上級医の指導の下、可能な範囲で積極的に施行する。さらに、以下の当科における特色ある診断・治療・先端技術に親しむ。 画像診断:当診療科領域に欠かせない腹部CT、MRI診断の他、超音波検査に関しては実地に検査装置の操作を習得し、基本的な診断に親しむ。 治療:当科は本邦で最も手術数の多い診療科の一つである。数多くの症例に接し、手術助手、縫合結紮手技、抜糸手技、創処置(術後のガーゼ交換等)の見学を積極的に行ってもらう。 先進医療にふれる:複雑な肝切除や膵切除を安全に遂行するため当科で採用している3D Computer Simulationに接し、ロボット支援下手術の見学・助手参加することにより先進医療を経験する。
授業の方法
実習形式で行われる。 実習期間3週間の内、2週間を東大病院で、残る期間を関連施設で行う(第2~3週にかけて2日間)。関連施設での研修は、各施設の特色と受け入れ態勢に基づき決定される。ただしCOVID19感染拡大により外部病院実習が制限されている間は、東大病院で3週間実習を行う。 入院診療:チームの一員として受持ち患者の問診診察を行い、情報をチーム内で提示し指導を受ける。毎日必ず受持ち患者の診察を行い、配布されるポートフィリオに学習した内容を記載して、チームの医師にカウンターサインを受けることを義務付ける。これを以って実習への出席としてカウントする。また受持ちとなった症例について、病歴や問題点をまとめた上で、関連する項目について英語文献を1編引用し考察を加えた「症例レポート」を作成する。レポートは指導医にチェックを受けた上で最終日の試問で簡潔にプレゼンを行う。 外来診療:教授外来に参加し、指定日に初診患者の問診、教授へのプレゼンを行う。OSCEで学習した患者診察法について十分に復習をしておくこと。ただしCOVID19感染リスクが高いと考えられる状況下では、直接外来患者の診察は行わず、見学を主とする。 クルズス:より実践的な知識を目標として兼任講師によるクルズスを適宜行う。特別な事情を除き、クルズス参加は最優先される。初週にクリニカルシミュレーションセンターで、縫合実習を予定している。また研修医向けに適宜病棟処置室で腹部超音波実習が行われており、学生も希望すれば参加可能である。 学外実習:関連協力施設が多くあるのが当診療科の特徴である。非常勤講師の所属する市中病院を各々訪れ、大学病院とは異なる環境の中で第一線の臨床現場に触れる。実習時間ならびに実習内容については、各非常勤講師の采配による。原則1人1施設とする。将来の初期研修を考える上で重要な体験である。病気などやむおえない事情により学外実習を欠席する場合は、学外施設と東大病院の診療科の両方に必ず連絡すること。 本授業項目で経験する医行為 学生全員:診療記録記載(診療録作成)、診療計画の作成、医療面接、身体診察(全身・各臓器)、手指消毒(手術前の手洗い)、ガウンテクニック、清潔操作、手術助手 一部の学生(機会があれば):バイタルサイン測定、静脈採血、末梢静脈確保、尿道カテーテル挿入・抜去、皮膚消毒、皮膚縫合、抜糸、超音波検査(心、血管、腹部、FASTなど)
成績評価方法
実習最終日に「症例レポート」「ポートフィリオ」「外部病院実習報告書」「実習感想文」を提出し、口頭試問を受ける。原則的に実習には毎日必ず出席すること。評価は「合格、不合格」の2段階で判定する。また、病気や公共交通機関のトラブルなどのやむをえない理由を除く欠席・遅刻については、不合格となる可能性がある。評価は実習中の行動、提出物の内容、さらに口頭試問の結果を踏まえ、診療科長によって総括的に評価される。不合格となった場合において、原則として再実習は行わない。
履修上の注意
各班で連絡担当にあたっている学生は少なくとも前日までには、学生担当の福田(*****)にメールをすること。実習に先立ち事前に資料を配布する。 出席について:出席表を兼ねてポートフィリオを口頭試問の際に提出する。無断・不適切な理由での欠席・遅刻が続く場合は不合格とすることがある。欠席、遅刻時はチームの指導医にその理由を必ず連絡すること。指導医に連絡が取れない場合は学生担当の福田(*****)に連絡すること。または基礎研究の継続ならびに学外施設訪問のスケジュールについても実習開始の際に指導医と十分な意思の疎通を図り、チーム医療の防げとならないよう注意すること。当日の予定変更は原則として認めない。 接遇について:チーム医療において患者との信頼関係を作り上げることは何よりも大切であり、接遇は重要な要素である。チームの一員として信頼を担えるよう努力すること。東大病院接遇向上センターによるマニュアルを参考とし、清潔な服装を心がけること。汚れた白衣は着用しないこと。同マニュアルは以下のHPより要旨参照可。 http://www.cc.h.u-tokyo.ac.jp/***** 患者の診察を行うときにはその前後にあいさつを忘れてはならない。 患者の心理状態に配慮し、言動には十分に気を付けること。患者にとっては学生といえども医療チームの一員であり、その言動には大きな責任が伴う。患者に対する言葉が与える影響は、医師のそれと同様であると認識すべきである。病状や治療方針について指導医が不在の場で患者に質問されても、病名や治療方針などについて安易に発言してはならない。傾聴し、問題点を把握した上で指導医と対応を検討すること。患者に対しては「チームで話し合ったうえで、上級医からお返事します」と伝えること。 東大病院では「患者さんからの声」を患者相談・臨床倫理センターが定期的にまとめ、報告している。以下のHPで要旨参照可。 http://www.cc.h.u-tokyo.ac.jp/***** 医療安全について:臨床実習において医行為を行うことはすなわち、医療安全に対する責任を負うことである。東大病院では震災から針刺し事故等を含む様々な状況を想定した連絡先や対応策が定められ、ポケット医療安全マニュアルにまとめている。同マニュアルは全文が診療端末にて閲覧が可能である。 不確実な事項があれば遠慮なく担当医に確認し、支持を仰ぐこと。報告、連絡、相談はチーム医療の基本である。チームの中での円滑なコミュニケーションは、臨床実習を充実させ、医療事故を防ぐうえで欠かせない要素である。その他、一般常識をわきまえて行動すること。
その他
初日の午前8時前に入院棟A・9階北病棟の学生実習室に集合。学生係によるオリエンテーションを行う。週の初日が休日となる場合も、実習期間最初の平日に同様の集合場所に集合。 遅刻または欠席する際には、所属診療チームの医師に伝えること。連絡先は初日のオリエンテーションで説明する。連絡が取れない、または初日の場合など、何かあれば担当教員の福田(*****)まで相談すること。 手術が夜間まで及んだ、もしくは深夜まで診療に参加した場合、翌日は半日or1日休みを取ることを許容するため、各所属診療チームの責任者に相談すること。 ■ 関連協力施設リスト ・日本赤十字社医療センター 肝胆膵外科 (担当:橋本 拓哉 医師、8時30分、3F講堂前ラウンジ集合) ・東京都立墨東病院 外科 (担当:高橋 道郎 医師、8時00分、病棟5階 医師研修室) ・がん研究会有明病院 肝胆膵外科 (担当:小林 光助 医師、7時45分、守衛室集合)  ・国立がん研究センター中央病院 肝胆膵外科 (担当:宮田 明典 医師、8時45分、管理棟1階、正面玄関) ・NTT東日本関東病院 外科 (担当:佐藤 彰一 医師、8時00分、7階A病棟ナースステーション集合) ・公立昭和病院 外科 (担当:秦 正二郎 医師、7時45分、1階ロビー集合) ・国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 外科 (担当:進藤 潤一 医師、8時30分、1階防災センターにて医学教育部を呼び出す) 月曜7時30分、本館8F 第一会議室集合) ・東京山手メディカルセンター 外科 (担当:柴崎 正幸 医師、8時30分、3階総務企画課集合) ・東京都立駒込病院 肝胆膵外科 (担当:脊山 泰治 医師、8時45分、9番面会受付→見学者控室)
実務経験と授業科目の関連性
臨床診療や医学研究の豊富な経験を有する指導者がそれぞれの実務経験を活かし、臨床診療や医学研究に関し、参加型実習を実施する。