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最終更新日:2026年10月16日

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放射線医学

【画像診断1-6】【放射線科M2系統講義】
①画像解剖学
画像診断において、各画像検査の基本的な原理を知ることと、その画像診断を通して正常の人体構造がどの様に描出されるかを知っておくことは、今後、各疾患における画像診断を進めるうえでの基本となる。M1で学んだ人体解剖学の知識を再確認するとともに、画像診断の基礎となる正常画像解剖について系統的に講義を行う。合計6時間の講義において、画像検査の基本事項、頭部・頸部・胸部・心臓・腹部・骨盤・脊椎・筋骨格系の正常画像解剖に関して、解剖図、単純写真、造影画像、CT/US/MRIなどの横断像、3次元画像などを用いて多角的に概説する。

②系統講義
臨床放射線医学(放射線診断学、放射線治療学、核医学)に関し、現代の臨床医学において診断や治療に果たす役割を理解し、各種病態への適応を学習する。講義では、放射線診断、放射線治療、核医学の総論的事項と相互の関連、他科における診断や治療との関連を理解する。更に、画像診断技術と読影・解釈法の基礎ならびに、臨床腫瘍学における放射線治療技術とその適応につき、トピックスを交えながら講義する。

学位授与方針
1.医学知識
・学術上・診療上の課題に対して解決を図るための基盤となる生命科学・医学・医療に関する知識を持つ。

2.臨床技能
・幅広い症候・病態・疾患に対して、患者の意向や社会的背景に配慮しながら、指導医のもとで科学的根拠に基づいた医療を安全に提供するために必要とされる臨床技能を持つ。

3.プロフェッショナリズム
・人の命に深く関わり、健康を守る、公共の福祉に貢献する、という医師・医学研究者の職責を十分に自覚するとともに、診療・研究に関する倫理的問題を認識し適切に行動できる。
・自らの言動や診療・研究の内容を省察するとともに、最新の知見や技能の獲得、能力の向上を目指し適切に行動できる。

6.創造的思考
・生命科学・医学・医療の発展のため、問題意識と課題を探究する姿勢を常に持つとともに、
課題解決のための科学的アプローチを理解し、学術・研究活動を行うことの基盤を持つ。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
021M2051
FME-ME4c28L1
放射線医学
阿部 修
S1 S2 A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
0
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
医学部
授業計画
【画像診断(画像解剖学)】 「画像の成り立ちの基礎」 「上腹部・消化管」 「胸部・心臓」 「骨盤部・骨格筋系」 「頚部・脊椎」 「頭部」 確認テスト(成績に重要) 【放射線科M2系統講義】 「放射線医学概論」 「CT・MRI検査」 「脳神経疾患」 「頭頚部疾患」 「胸部疾患」 「腹部疾患」 「画像診断とAI 」 「IVR」 「核医学」 「治療1」 「治療2」 「治療3」 本試験(成績に重要)
授業の方法
対面
成績評価方法
①画像解剖学講義後、短時間の確認テスト(約40問。画像を見て解剖名を答える)を行う ②系統講義の筆記試験を行う 合計点で成績を評価する
履修上の注意
確認テストと本試験の2回の試験は必ずに受けて下さい。それぞれ4割・6割程度の配点を予定しています。講義を聞いてプリント内容を記憶していれば、合格可能な内容です。
その他
画像の成り立ちの基礎 X線(レントゲン)写真、CT、MRI、超音波によってどうやって医用画像が撮像されているのか、そしてそれを助ける造影剤の種類について、基礎となる知識を講義する。 胸部・心臓 肺・心臓を含む胸部領域は、基本となるエックス線写真をはじめとして、日常臨床においても画像による評価の対象となることが多い。必要となる基礎的な正常構造を説明する。 上腹部・消化管 上腹部臓器・消化管の知っておくと便利な画像解剖について解説する 骨盤部・骨格筋系 男性/女性骨盤部および体幹部骨格筋の解剖に関連して、臨床医として活躍する上で必要になる基礎知識を画像を用いて解説します。 頸部・脊椎 頸部や脊椎では狭い範囲に細かな構造が集約されており、慣れないと取っつきにくいかも知れない。なるべく具体的な図を用いて画像解剖のナビゲーションを行なう。 放射線医学概論 現代医療において画像診断は多くの分野で必要不可欠であり、その比重は増すばかりである。比較的簡便に施行可能なエックス線写真や超音波から始まり、精査に用いられるコンピューター断層撮影、磁気共鳴画像法、ポジトロン断層撮影を含めた核医学検査などの進歩はとどまるところを知らない。しかしそれらには利点・欠点あるいは弱点があり、それに精通した医師が適切に使用し解釈、診断することが必要である。一方、以前は(20年以上前まで)外科治療や化学治療で手に負えなくなった敗戦処理的な治療法であった放射線治療の進歩も日進月歩である。化学療法と併用することで外科治療と同等の治療成績を示す悪性腫瘍も複数出現しており、それこそ外科手術で切り取るように腫瘍(+α)に高線量の放射線を集中可能な手法も登場している。本講義では放射線に限らない画像診断法、および放射線治療法を概観する。 CT・MRI検査 CT、MRIなどいわゆる断層像を用いた画像診断において、画像における濃度・信号値の理解は重要である。この講義では検査の原理、画像における信号値・濃度の理解、代表的な症例について述べ、さらに特にCTがかかわる医療放射線被ばくについても解説する。 画像診断とAI 脳神経疾患 脳神経疾患の診療においては、CT・MRIを中心とする画像診断が重要な位置を占める。本講義では、脳領域における画像診断法の歴史、MRIにおける脳の正常解剖、代表的な脳神経疾患(頭蓋内出血、脳梗塞、脳腫瘍)における画像診断について解説する。 頭頚部疾患 頭頸部疾患は、問診や視診、組織診など、放射線検査以外で病名(=質的診断)が得られることが多く、頭頸部疾患に関する画像診断の役割には病変範囲の推定(=量的診断)の比重が増す。また、頭頸部癌は高齢喫煙者に好発することから、同時性の他臓器悪性腫瘍の検索も画像検査の重要な目的となる。本講義では、頻度の高い頭頸部の良性疾患および悪性疾患を取り上げ、画像診断での各疾患に対する考え方やTNM/AJCC分類に基づく量的診断の進め方を解説する。 胸部疾患 本講義の学習目標は、X線が人体を画像化する仕組みを説明できるようになること、心不全の胸部単純写真所見を記載できるようになること、心胸郭比を正しく用いて心拡大の有無を評価できるようになること、シルエットサインを用いて異常所見を検出したり部位を特定できるようになること、孤立性肺結節の石灰化の良性パターンを記載できるようになること、である。 腹部疾患 医師であれば知っておくべき、腹部のCommon diseaseの画像所見のレビューを行い、基礎知識を短時間で学習できるプログラムを組んでいる。 IVR X線透視や超音波をガイドにして行われる治療手技であるIVRは多くの場合、局所麻酔下に経皮的に行われ、その低侵襲性から現代医療に欠かせない治療法の1つになっている。放射線科領域では従来から肝細胞癌に対する化学塞栓療法(TACE)が多く行われてきたが、そのほかにも内臓動脈瘤に対する塞栓術や外傷患者や産褥出血に対する止血術、血管狭窄に対するバルーン拡張術やステント留置術、CTガイド下生検術・ドレナージ術が広く行われている。本講義ではIVR全般について概説し、放射線科で行っている代表的な手技についても説明する。 核医学 核医学は、放射性医薬品を投与し、体内より放出される放射線を利用して行う画像診断および治療である。生体内での薬剤の動態や代謝・機能を画像化することが可能であり、また、がん等の治療を直接体内より行うことができる。本講義では、核医学全般について概説し、使用する放射線、放射線同位元素、放射線医薬品、ガンマカメラやSPECT、PET等の撮像機器、実際の画像診断や治療について説明する。 治療1 癌を切らずに治す1:放射線治療総論(日本のがん治療のウィークポイント:放射線治療と緩和ケア) がんの治療手段のうち、真の意味で非侵襲的といえるのは放射線治療のみである。末期癌での緩和医療として、放射線治療が行われているのは、その証左である。しかし、放射線治療は、早期に発見された癌を、切除せずに治癒せしめる点に最も意義がある。とくに、画像診断の急速な進歩を受けて、微小な癌に対して、ピンポイントに放射線を集中させる技術が発達しつつある。身体にメスを入れることなく、癌を治すことができるので、乳癌における乳房の形態や、喉頭癌における発声など、美容的、機能的な臓器の温存が可能で、時代の要請によくマッチしている。Evidence-based medicineの普及もあり、当科での新患数も急増(5年で倍増)している。 2020年の前立腺がん治療件数において、過去はじめて、放射線治療件数>手術件数となったことは象徴的。 講義では、放射線治療の基礎から始めて、21世紀の放射線治療の現状と展望を概説する。 治療2 前立腺癌・肺癌・食道癌・肝細胞癌・悪性リンパ腫を中心に最新のガイドラインにおける変更点などを中心にcall & response(質疑応答)形式で行っていきます。眠くならない授業をモットーにしております。是非ともご出席ください。 治療3 婦人科領域・耳鼻咽喉科領域の主な悪性腫瘍について、放射線治療医の観点から、①医学的根拠の一次資料となる原著論文でどのような報告がなされているか、②それらをふまえて世界的なガイドラインがどのような推奨をしているのか、③さらにその知識をベースに医師国家試験の実際の過去問をどのように解いていくのか、というステップで医師国家試験orientedに解説する。令和の医療についてきて欲しいというアツい思いから時に厳しい口調で講義をするが、ぜひ受けとめて欲しい。
実務経験と授業科目の関連性
担当する授業科目に関連した実務経験を有している者が講義を行います。