講義内容:M2系統講義
「新生児外科疾患」
新生児期に見られる主な外科疾患,先天性横隔膜ヘルニア,食道閉鎖症,腸閉鎖症,臍帯ヘルニア,鎖肛,ヒルシュスプルング病,新生児消化管穿孔などについて症状,診断,治療を述べる.これらの疾患の多くは新生児期に緊急手術が必要であり,その診断はきわめて重要である.またこれらの疾患がお互いに合併し、あるいは先天性心疾患と合併して発生することも多い。それをどのような優先順位で治療するかも重要なポイントである。
「小児悪性腫瘍」
近年の分子生物学の飛躍的発展とあいまって小児がん(小児悪性新生物全体をさす)の診断・治療のアプローチも数年前とは大きく異なるものとなった。本講義では、小児がんのうちで小児外科医が治療にかかわる固形悪性腫瘍、すなわち神経芽腫、ウィルムス腫瘍、肝芽腫、悪性奇形腫、横紋筋肉腫などにつき、外科的治療法ならびに集学的治療法の実際を解説する。
「小児肝・胆・膵疾患」
小児期に外科的治療が必要となる肝・胆道疾患である胆道閉鎖症、胆道拡張症、門脈圧亢進症、膵炎、脾疾患などの病因,病態、症状、診断、治療についてのべる.また現在では胆道閉鎖症において,生体部分肝移植が治療の一環として組み込まれており,従来の治療法(葛西手術)との兼ね合いについても述べる。
「乳幼児外科疾患」
乳児期あるいは幼児期に見られる小児外科疾患について症状,診断,診断について述べる.この時期に見られる疾患としては,肥厚性幽門狭窄症,腸重積症,急性虫垂炎,メッケル憩室などの消化管疾患、鼠径ヘルニアなどの体表疾患、水腎症などの泌尿器疾患、小児の事故などについて概説する。