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最終更新日:2026年10月16日

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外科学(消化管・乳腺内分泌)

外科学(消化管・乳腺内分泌)/ Gastrointestinal and Metabolic Care and Endocrinological Surgery ①外科基本手術手技   八木准教授 ②外科総論(III)     馬場教授 ③食道         馬場教授 ④術前術後管理     八木准教授 ⑤胃十二指腸(I)     三輪助教 ⑥甲状腺・内分泌外科  山下助教 ⑦胃十二指腸(II)    大矢助教 ⑧乳腺(I)        森園助教 ⑨乳腺(II)       森園助教
外科学の基本的知識の習得

本講義では、外科学の基本的知識を身につけることを目的とする。まず、重要なキーワードを理解し、専門的な議論を行うための基礎を築く。次に、各用語の意味を正しく把握し、外科学における概念を明確にする。さらに、個々の疾患について病態を理解し、臨床症状から診断・治療に至る過程を体系的かつ論理的に学習することで、現時点での課題を考える力を養う。また、各疾患に対する様々な治療法の中で、外科的治療の役割や意義を包括的に習得することを目指す。

授業内容

①外科基本手術手技
手術の基本動作である「切る」「はさむ(つかむ)」「縫う」の目的・方法・原理を学び、手術の基礎を習得する。また、外科的専門用語の理解を深め、その重要性を認識する。

② 外科総論(III)
外科学の基本概念と歴史的変遷、近年の進歩について理解を深めるとともに、各種疾患の診断および治療に関する基本原則を学ぶ。

③食道
食道の解剖を基礎として、食道悪性疾患(主に食道癌)の疫学・診断・病期分類・外科治療・集学的治療・予後について学ぶ。

④ 術前・術後管理
消化器外科手術を中心に、術前管理の目的と方法、術後合併症の診断・治療・予防について学ぶ。

⑤ 胃・十二指腸(I)
消化器病学および消化器外科の基礎として、胃・十二指腸の解剖・生理に関する基本的知識を習得する。また、胃癌を除く胃・十二指腸疾患とその手術適応について学ぶ。

⑥甲状腺・内分泌外科
内分泌疾患の中でも特に甲状腺および副甲状腺疾患の頻度が高いことを認識し、これらの疾患の診断と治療について学ぶ。また、ホルモン過剰分泌状態を手術で治療する点や、家族性発症がみられる疾患があることを理解し、内分泌外科の特徴を把握する。

⑦胃・十二指腸(II)
胃癌に関して、診断と治療法全般について学ぶ。特に、胃癌術後の短期的・長期的障害、および術後障害を考慮した手術の工夫について理解を深める。

⑧・⑨ 乳腺(I)(II)
乳癌の診断・手術・薬物治療・放射線治療について学ぶ。また、ホルモン依存性癌としての乳癌のバイオロジーを理解し、家族性・遺伝性腫瘍としての乳癌の特徴についても学習する。これにより、乳癌の早期発見と診療に貢献できる知識を身につける。


本授業科目は、学位授与方針 10項目の1.医学知識、2.臨床技能、3.プロフェッショナリズム、7.全人的医療、に関連した科目である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
021M2039
FME-ME4c16L1
外科学(消化管・乳腺内分泌)
馬場 祥史
S1 S2 A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
0
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
不可
開講所属
医学部
授業計画
①外科基本手術手技 key word; 切開法、縫合法、止血法、手術器械、自動吻合器、外科医用材料 内容の要約: 1) 基本的な手術道具の種類 2) 基本的止血 3) ドレナージ法 4) 縫合法の種類 5) 消化管の吻合法 6) 皮膚縫合法 ②外科総論(III) 1)外科学の歴史 2)外科学の進歩 ③食道 key word:食道癌、扁平上皮癌、病期分類、食道癌診断治療ガイドライン、外科治療、食道切除、リンパ節郭清、再建、術前化学療法、化学療法、放射線療法、化学放射線療法、術後合併症、予後 内容の要約: 1)食道の解剖ついて画像を供覧して解説する。 2)外科治療の適応となる食道の良性疾患について解説する。 3)食道癌の疫学、診断、病期分類、治療(とくに外科治療とその合併症)、予後について講義を行う。 ④術前術後管理 key word; 臓器機能評価、術後感染症、呼吸器合併症、循環器合併症、腹腔内膿瘍、MRSA腸炎、肺梗塞 内容の要約: 1) 術前管理の原則 2) 疾患別術前管理 3) 術後合併症の診断、治療、予防 4) 糖尿病患者における術前術後管理 5) 老人の特殊性 ⑤胃十二指腸(I) key word:噴門、幽門、胃体、前庭、穹窿(胃底)、胃腺(胃底腺)(主細胞、壁細胞)、迷走神経、gastrin、secretin、消化性潰瘍(出血、穿孔、狭窄、難治など)、Helicobacter pylori、急性胃粘膜病変(AGML)、胃粘膜下腫瘍 内容の要約: 1) 解剖、組織(構造、血管・リンパ管・神経支配など) 2) 生理(胃液分泌、消化管ホルモン分泌など) 3) 胃炎症性疾患 4) 胃・十二指腸潰瘍 5) 上皮性良性病変(ポリープ) 6) 非上皮性良性病変 7) 胃GIST ⑥甲状腺・内分泌外科 key word:甲状腺乳頭癌,濾胞癌,髄様癌,原発性副甲状腺機能亢進症,原発性アルドステロン症,クッシング症候群,褐色細胞腫,MEN 内容の要約: 1) 内分泌外科で取り扱う疾患 2) 甲状腺悪性腫瘍:乳頭癌,濾胞癌,髄様癌 3) 原発性副甲状腺機能亢進症の治療 4) 副腎性高血圧症をきたす疾患 ⑦胃十二指腸(II) key word:早期胃癌、進行胃癌、組織型、深達度、幽門側胃切除術、胃全的術、幽門輪温存胃切除術、リンパ節郭清、内視鏡的粘膜切除、腹腔鏡下手術、ビルロートI法、ビルロートII法、ルーワイ法、空腸間置法、腹膜再発、血行性再発、リンパ性再発 早期ダンピング症候群、晩期ダンピング症候群、鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、胆石、胆汁逆流、残胃癌、再建術式 内容の要約: 1) 胃癌の分類 2) 胃癌の進展形式 3) 胃癌の進行度に応じた適正手術・治療 4) 再建法 5) 胃癌の再発形式 6) 胃切除後障害;様々な機能障害について説明する。 7) 最近の手術方法の工夫;郭清、再建方法の工夫 ⑧⑨乳腺(I)(II) key word: 内容の要約: 1) 乳癌の疫学・バイオロジー:発生頻度を理解し、頻度の高い疾患であることを理解する。エストロゲン依存性について知る。 2) 臨床症状:極めて多彩な臨床所見を呈することを理解する。 3) 診断:診断に至る必要な検査、そして診断の大原則を理解する。 4) 治療方針:治療目標を理解する。そしてステージにより治療方法は異なることを理解する。 5) 手術方法:乳房温存療法(部分切除術+放射線照射)と乳房切除術の適応について理解する。センチネルリンパ節生検術と腋窩郭清術の適応について理解する。 6) 術後補助療法:化学療法、内分泌療法、放射線療法の適応を理解する。さらに術後化学療法と術前化学療法の違いを理解する。 7) 治療後の経過:乳腺専門医がどのようなポリシーで経過観察するかを概説する。 8) 再発乳癌の予後、治療方針:再発乳癌がどのような経過をたどるか、そしてその治療の原則を理解する。 9) 遺伝性乳癌卵巣癌症候群について:家族性・遺伝性に発生する乳癌の特徴を知り、がんの遺伝医療の意義を学ぶ。
授業の方法
本講義は講義形式で行われる。1コマ50分の講義で、外科全体で全31回、うち外科学(胃食道・乳腺内分泌)に関する講義は9回実施する。プリントやスライドを用いて各項目の重要なポイントを提示するが、一方通行の講義形式にとどまらず、必要に応じて具体的な臨床例を提示し、学生とのディスカッションを重視しながら理解を深める方法で進める。
成績評価方法
成績の評価: 筆記試験による評価を行う。試験の内容は講義内容に準拠し、授業目標レベルで挙げたキーワードとその意味の理解度を評価する。採点にあたっては、最低限の要件(minimum requirement)を満たしている必要がある。再試験も実施するが、この基準に到達しない場合は不合格とする。 また、大腸肛門外科、血管外科、肝胆膵外科、人工臓器移植外科、胃食道外科、乳腺内分泌外科、手術部が担当する講義の合計において、出席数が8割に満たない学生は、外科学Ⅲ(胃食道・乳腺内分泌)の筆記試験(本試験・再試験とも)の受験資格を失う。 教員からのメッセージ: まず、授業に出席すること。講義では各項目の重要なポイントに絞って説明するため、下記の教科書を用いてその内容を十分に理解することが求められる。特に、将来のクリニカル・クラークシップ(Clinical Clerkship)に備え、この時期に医学的専門用語を確実に記憶しておくことが重要である。
履修上の注意
担当教員からのメッセージ ①外科総論(III) ②外科基本手術手技 外科の基本は手技であり、またそれらにも専門用語が使われている。手技ならびに外科用語を学ぶことが外科の「入口」となる。 ③術前術後管理 基本的な内容は教科書を前もって読んでおいて欲しい。授業では、できるだけ具体的な症例や画像、データを示しながら術前術後管理の重要性を学んでください。 ④食道 食道の外科手術といえば、大部分が食道癌が対象である。食道癌に対する外科手術の内容と周術期合併症について学んでください。 ⑤胃十二指腸(I) 胃癌の疫学、治療等について講義する予定です。 ⑥胃十二指腸(II) 科目の概要参照 ⑦⑧乳腺(I)(II) 講義は、上記のように、乳癌患者さんの診療の時系列にそって説明していきます。 乳腺の専門医は意外に少なく、しかも偏在しています。今後学生としてあるいは初期研修医として乳癌診療を勉強するチャンスはもうないかもしれません。今回の講義の機会を大切にして頂ければと思います。尚、試験ですが、乳腺に関しては講義の内容から出題されます。 ⑧甲状腺・内分泌外科 甲状腺および副甲状腺疾患の頻度は高い,ということをまず,知る.個々の疾患は,その病態により治療方法が異なることを知る.
実務経験と授業科目の関連性
病院における外科医としての勤務経験を有する教員が、実務経験を活かして外科学(消化管外科・乳腺内分泌外科)について講義する。