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最終更新日:2026年10月16日

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特別講義 現代フランスの政治

特別講義 現代フランスの政治
マクロンの後任を選ぶ大統領選挙を来年に控え、最近のフランス政治は先祖返りしたかのような混迷の中にある。急進右翼・国民連合(RN:旧・国民戦線FN)の支持率は3割を超え、主流政党の「防疫線」を突破して政権の座に迫りつつある。24年夏の解散の賭けが失敗に終わって以降、議会下院は左右両翼を「ポピュリスト」に占拠されて、統治可能な多数派が見出せなくなり、1年半余りで既に4名もの首相が交代を繰り返している。
公選の大統領の強力な指導の下、左右両陣営が交代で安定した政権運営を実現してきたフランスが、一体なぜこのような事態に陥ったのか。この講義では、グローバル化の下、過去数十年かけてフランス政治に進行した構造変動を跡付けることで、この問いに説得的な回答を与える。

この講義では常に西ヨーロッパ比較の視座を参照しつつ分析を行う。自由化・市場化の進展や移民を巡る社会変容がいかなる政治的帰結を招くか、とりわけ、民衆層の政治行動をいかに変容させるか、比較の枠組を提示した上で、フランスの事例を位置付ける。
フランスは19世紀末の大衆政治の到来以来、西ヨーロッパ諸国の中でも、様々な独自性をもつ「例外」と位置付けられてきた。戦後の政治スタイルや経済運営についてもフランスの独自性を確認した上で、それが1980年代以降の構造変動とどう連関しているか、確認していくことになろう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0126963
FLA-PS4740L1
特別講義 現代フランスの政治
中山 洋平
S1 S2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
法学部
授業計画
**以下は26年2月時点の暫定的な構想である** イントロ:マクロン「革命」の構想と現実 第1章 20世紀フランスにおける政治構造の転換  (1)第四共和制  (2)第五共和制「前半」  (3)第五共和制の憲法統治制度とその作動 第2章 市場化・自由化の進展と「街頭の政治」 (1)自由化・市場化の比較政治学 (2)雇用・労働政策:ディリジスムの解体 (3)年金改革の政策過程 (4)公共サーヴィスと中央地方関係の危機?:ヨーロッパ統合と地方財政緊縮 第3章 自由化・市場化の政治的帰結 (1)比較の枠組:市場化と移民に対する民衆層の政治的反応 (2)フランスにおける政党政治の構造変動 まとめと結論 分極化とテクノクラシー?
授業の方法
通常の講義形態だが、一部の回は完全リモート形式で行う予定。 対面形式の回についても、Zoomで同時配信を行う。 録画をZoomなどで閲覧可能にする予定だが、技術的考慮などで取り止めることもあるので、予め了承されたい。 レジメは前日夜にUTOLにアップする。
成績評価方法
通常の筆記試験による。
履修上の注意
この講義は、法学部の比較政治系の特別講義の一つであり、法学部・駒場講義「ヨーロッパ政治史」と法学部・本郷講義「比較政治3」と密接に連関するため、併せて聴講することを強く推奨する。 大学院の総合法政専攻、公共政策教育部、総合文化研究科と合併。