近年、歴史の諸分野において、女性の存在と活動を再発見し、それをふまえて従来の歴史像の見直しを図る試みが活発に行われており、法の歴史も例外ではない。こうした展開を受けて、この授業では、西洋中世における女性と法との関係を、近時の英語文献を講読することを通じて検討する。イントロダクション(第1回)の後、テーマとしては、王族と貴族の女性(第2回から第4回)、裁判と女性(第5回から第8回)、中世教会法(カノン法)と女性(第9回から第12回)を扱い、最後に全体のまとめをする(第13回)予定である。女性にとっての法、法にとっての女性という切り口から、西洋中世の法世界にアプローチしたい。