古代末期から中世中期(4世紀から13世紀)は、固有の歴史的特徴を備えた西洋世界が成立し、そのような意味で以後の時代における西洋世界の発展の基礎を生み出した時期にあたる。この時期に出現した諸特徴は、以後今日に至るまで西洋世界を規定することとなった。講義では、イントロダクションおよび古典古代における前提の確認(第1回から第2回)の後、全体を、1)古代末期の世界(第3回から第7回)、2)カロリング朝フランク時代の西洋世界(第8回から第13回)、3)ポスト・カロリング期の西洋世界(第14回から第17回)、4)中世中期の変動と「旧ヨーロッパ」の出発(第18回から第26回)の4部に分けて、各時代の国制を解説し、主要な法形式を紹介する。扱う地域としては、ドイツを取り上げることが多くなるが、イタリア、フランス、イングランドにも言及し、東欧、北欧、南欧の諸地域も視野に入れる。