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最終更新日:2026年10月16日

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アジア政治外交史演習

東アジア政治史の諸問題……ナショナリズム・アイデンティティの交錯を中心に
 日本も位置する東アジア・北東アジアという地域においては、高度に経済発展し相互依存が進むほど、いわゆる「歴史認識」等々の対立が深まってきただけでなく、いわゆる「中国の台頭」に伴う様々な影響により、安全保障や経済社会的秩序の急激な変化が見られる。香港・台湾・新疆などの問題しかり、国際関係でも日中・日韓・韓中の問題や北朝鮮の問題しかり、ますます変化の速度と程度が甚だしくなっている。 
 それは一体何故なのか。EUやASEANをはじめ、他の地域においても様々な域内対立や歴史的葛藤が存在するにもかかわらず、曲がりなりにも地域共同体が形成されて、幅広い協調関係がみられることと比較すると、全く対照的である。
 そこで、「東アジア」の地域世界に内在された歴史社会の構造や相互認識のあり方にもともと問題があり、それが近年、相互接触の増大によって増幅されていることが問題の一因ではないかと見ることも出来る。したがって、「東アジア」の現状を辛うじて保って行くためには、複雑な歴史的経緯を踏まえ、蓄積された矛盾を適切に管理してゆくことが必要になるが、その際にはどのような方法が必要なのか。あるいは、そもそもそれは可能なのだろうか。
 本演習では、以上のような問題点に即して、参加者の皆さんの知的関心を刺激することを目指している。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0126611S-11
FLA-SE4714S5
アジア政治外交史演習
平野 聡
A1 A2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
法学部
授業計画
第一回目の演習(日時は掲示板やITC-LMS経由でのお知らせに注意されたい)で概要を説明するとともに、扱う課題図書を提示し、毎回の報告担当者を決める。 第二回目以後は、下記「授業の方法」を参照のこと。
授業の方法
 通常の演習である。  当方で指定する研究書をテキストに、毎回1人の担当者を決めて、  (1) 担当した研究書または論文の要約    (2) それに対する報告者の考え及びその論拠  (3) テーマ・問題に関連した独自のリサーチ  以上を約40分程度で報告してもらい、質疑応答・討論を行うとともに、必要に応じて当方の補足説明を交えることによって、「東アジア」という地域とその歴史をめぐる参加者の多面的な認識が深まることを目指したい。具体的には、19世紀以後の各国におけるナショナリズムの形成を中心とした政治史的展開と、それに伴って生じたアイデンティティの葛藤など思想的営為を織り交ぜ、その問題点や限界について考えてみることにしたい。
成績評価方法
報告する内容と平常点(参加度)による。
履修上の注意
有り体に言って、いわゆる「東アジア」、あるいはアジア太平洋地域の国際関係・ナショナリズム・アイデンティティをめぐる議論には正解がない。ただ言えるのは、そこに住む人の数だけ多様な見解に分かれ、大まかな議論の傾向が複数あるということに過ぎない。厳密さを求める演習で「正解」を提示できないことを恐れる気持ちから、演習の場で押し黙り気味な学生を見かけることが多々あるが、このような態度とは真逆の「多事争論」の精神、すなわち正解が見えない問題群の中で自らも意見を出して緩やかな共通了解を創って行く、という発想で臨んで頂ければ幸いである。 演習は通常の授業時間では終わらず延長するので、この演習の後には予定を入れないこと。