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最終更新日:2026年10月16日
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アメリカ政治外交史演習
トランプの「アメリカ」――国家の境界・国民の境界
本演習では、「トランプ(政権)は、アメリカという国家と国民をどのようなものとして認識しているのか」を中心問いとする。トランプ(政権)の「アメリカ・ファースト」を単なる選挙スローガンや一時的な政治現象として扱うのではなく、誰が「人民」「真のアメリカ人」とされ、誰が国家の敵や脅威として位置づけられるのか、また、主権、自由、秩序、繁栄、「偉大さ」がいかなる意味を与えられているのかを検討する。人種、ジェンダー、移民、宗教、経済、外交、治安、教育、官僚制、選挙を横断し、トランプ(政権)の国家観・国民観・歴史観を明らかにする。そのうえで、その「アメリカ」像が、従来のアメリカ政治の諸伝統を継承しているのか、それとも組み替え、変質させているのかを考察する。
本演習では、2015年の出馬表明、就任演説、行政命令、国家安全保障戦略などの一次資料を出発点に、トランプ政権が「アメリカ」をどのような言葉で構成してきたかを精読する。各回では、一次資料に加え、トランプ現象や第二次政権を扱う近年の研究論文と、アメリカ政治研究の古典的文献を組み合わせる。これにより、現在の政策と言説を、ポピュリズム、ナショナリズム、人種政治、ジェンダー秩序、移民と市民権、宗教、利益集団、外交伝統、治安、分極化、行政国家、民主主義といった既存の概念に接続して理解する。受講者には、資料の種類と著者の立場を区別し、主張と根拠を正確に把握したうえで、異なる文献を比較し、自ら問いを立てて討論することが求められる。最終的には、トランプの「アメリカ」像を歴史的・制度的文脈のなかに位置づけ、一次資料と研究文献を用いて独自の議論を構成する力を身につける。
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