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最終更新日:2026年10月16日

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フランス法

フランス法
わが国の近代法制は、その骨格部分においてフランス法を参照して構築された。日本法の来歴を把握し将来を展望するにあたり「母法」を知ることは必須といってよいであろう。しかし、系譜関係があるからといって、参照や比較が容易なわけではない。表面上の類似性への拘泥は、日本・フランス双方の「法」、およびそれによって成り立つ/それを成り立たしめる「社会」に関する批判的考察をかえって妨げてしまう場合もある。
本授業では、法的テクストと史的・社会的コンテクストとを照応させながら、フランス法の基本的な制度、概念、さらには推論のあり方につき、特徴の解明を目指す。これにより、比較法の基礎の獲得を促す。

 第1部「フランス法史入門」は大きく3つに区分される。第1に、近世の法発展を「フランス法」を論ずることの意義それ自体から考え直す。第2に、巨大な歴史的事象であるフランス革命につき、その制度上の帰結を思想的基礎にも目配りしながら明らかにする。第3に、19世紀末葉から20世紀前半にかけての法現象を、革命期の諸原理の修正として整理する。

 第2部「現代フランス法入門」も3つのパートから成る。第1の「裁判制度」では、司法系統と行政系統の二元性、民刑事の未分化など、わが国からすれば特異にみえる諸原理を内在的に理解する。第2の「法源」では、近世以来の伝統的観念である法律中心主義の現代的変容をテーマとし、憲法院による違憲審査の展開、および、ヨーロッパ法(EU法、人権法)との相互作用について説明する。第3の「民事法各論」では、未確定ながら、家族法や契約法を扱い、比較法の視点から興味深い論点をいくつか掘り下げる予定である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0126321
FLA-BL4602L1
フランス法
齋藤 哲志
S1 S2
火曜4限、木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
法学部
授業計画
第1部 フランス法史入門 Introduction historique au droit français 1.「フランス法」の生成  (1)「フランス法」とはなにか  (2)具体例による解題:無効と取消し  (3)司法権との関係からみた「フランス法」 2.フランス革命と法  (1)フランス革命と私法:封建制廃止宣言  (2)フランス革命と公法:人権宣言  (3)ナポレオンと民法典の成立 3.第三共和政期における変容  (1)判例の積極化と法学の刷新:民事責任法・不当利得法を中心に  (2)団体法制と政教関係:1905年法をめぐって  (3)代表制の展開:議会統治制の成立 第2部 現代フランス法入門 Introduction au droit français 1.法源と法令審査システム  (1)法形式と立法過程  (2)法令審査システム  (3)ヨーロッパ法と国内法 2.裁判制度  (1)司法系統の裁判所  (2)行政系統の裁判所  (3)法実務の担い手 3.民事法各論 *進度による。家族法、契約法等を予定。
授業の方法
通常の講義の方法で行う。 開催形態は対面を原則とする。ただし、状況に応じて、ハイブリッドまたはオンラインの回を設ける可能性がある。
成績評価方法
試験を行う。
履修上の注意
レジュメ、および、そこに記載の参考文献を用いること。