Ⅰ 第1回 ガイダンス
担当教員が日本の協議・合意制度及びアメリカの刑事手続・司法取引の概要について説明するとともに、報告の割り当てを決める。
Ⅱ 第2回 我が国における議論の経緯を把握する
平成28年刑訴法改正の要綱案を作成した「法制審議会・新時代の刑事司法制度特別部会」の議事録、協議・合意制度に関する解説書、「改正刑訴法に関する刑事手続の在り方協議会」の議事録などを全員で検討することにより、我が国における司法取引に関する従前の議論の経緯を把握する。
Ⅲ 第3回~第6回 宇川春彦「司法取引を考える(1)~(17)」を読む
宇川春彦検事によるアメリカの司法取引の浩瀚な紹介論文(1996年から1998年にかけて判例時報誌に全17回にわたって連載されたもの)を輪読することにより、アメリカの司法取引に関する基礎知識を身に付ける。
なお、同検事が上記の論文内容を要約して、若干のアップデートを行ったものとして、「米国における司法取引」刑法雑誌50巻3号357頁(2011年)もあるので(ネットで入手可能)、こちらも適宜参照する。
Ⅳ 第7回~第11回 アメリカ刑事訴訟法の教科書・体系書を読む
アメリカ刑事訴訟法の代表的な教科書であるJoshua Dressler et al., Understanding Criminal Procedure: Volume 2 Adjudication (5th ed. 2024)、及び、代表的な体系書であるWayne LaFave et al., Criminal Procedure (7th ed. 2025)のうち、司法取引に関する章を精読し、アメリカにおける最新の議論状況を把握する。
Ⅴ 第12回~第13回 我が国に適合的な自己負罪型の司法取引制度を構想する
アメリカ法の知見を活かしつつ、日米の刑事司法制度の違いも踏まえて、我が国に適合的な自己負罪型の司法取引制度を構想する。