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最終更新日:2025年4月21日

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アジア・ビジネス法

倒産法
今日では,日本国内と中国を始めとする諸外国を問わず,企業や個人債務者倒産し(支払不能等に陥る)、経済的に破綻することが社会の一般的な現象として現れています。民商事法等平時の世界で想定していなかった債務者の経済的破綻または非常事態において,多数の債権者や利害関係人かかわる集団的な債権債務関係をどのように処理していくのか,債権者への公平・平等な弁済や債務者の再生更生をいかに実現するのか,そのルールを定めるのが倒産法です。本講義では、現代中国の倒産法と日本の倒産法(破産法、民事再生法、会社更生法、外国倒産処理手続の承認援助法等)との比較を中心に、時にはアメリカ連邦倒産法、オーストラリア倒産法等にも触れながら、現代中国の倒産制度の特徴と諸外国との違いを学習します。
履修者は、アジア中心地域のビジネスや法務におけるリスクマネジメントや債権回収等に欠かせない現代の中国の倒産制度や日本の倒産制度の理論・実務をニュース等でも取り上げられている最新の情報を通じてマスターすることができます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0125946
FLA-PL4507L1
アジア・ビジネス法
金 春
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
以下の事項を取り上げる。  1 総論①(倒産法への招待)  2 総論②(中国の倒産法)  3 総論③(アメリカ連邦倒産法と日本、中国倒産法の違い)  4 弁済の順位  5 契約と倒産  6 担保と倒産  7 大企業の再生  8 中小企業の再生  9 私的整理とプレパッケージ  10 国際倒産  11 個人倒産  12 倒産手続における債権回収のノウハウと実務①ゲストスピーカー  13 倒産手続における債権回収のノウハウと実務②
授業の方法
授業の方法は、本研究科の専任の教授(金春)と非常勤として加わる日本のベテラン倒産弁護士(福岡真之介・西村あさひ法律事務所)によるレクチャー(そのほかのゲストスピーカー等との対談をも含む)をメインに、履修者が質疑応答に参加する形で進めます。  民事訴訟法・倒産法・仲裁法、国際私法、民法、商法等の分野に興味を持ち、法曹、企業法務、国際取引の仕事を目指いしている方に履修を勧めます。  (第1回から第3回、第5回、第7回、第10回、第13回は金と福岡共同授業、それ以外は 金または金・ゲストスピーカにによる授業)  言語は、日本語。
成績評価方法
筆記試験は行わない。 レポートを課す(授業で勉強した内容をベースに教員が勧めるいくつかのテーマから選ぶ) 平常点(出席や質疑応答等) (レポート70%、平常点30%) 成績を優上、優、良、可、不可で評価する。  
教科書
1 メインの教材として、毎回配布するレジュメ 2 福岡真之介=金春『中国倒産法の概要と実務』(商事法務・2011年)
参考書
山本和彦『倒産処理法入門(第6版)』(有斐閣・2024年);松下淳一『民事再生法入門(第2版)』(有斐閣・2014年);金春=Stacey STEELE『オーストラリア倒産法』(弘文堂・2022年);福岡真之介『アメリカ連邦倒産法概説(第2版』(商事法務・2017年);ほか適宜に
履修上の注意
特になし。
その他
毎年開講。 状況に応じて授業の進行順番等を変更することがあり得る。