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最終更新日:2025年4月21日

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政治学史

私たちが今日常識として考えている様々な政治的なものの考え方は、西洋の長い思想の歴史から影響を受けて成立しています。例えば私たちにとって国会や内閣という政治のしくみはごく当たり前のものですが、これらが歴史上登場したのも、数百年前のことであり、それ以前には別のかたちの政治が行われていました。ではなぜ今日私たちは国会や内閣といったしくみを用いているのでしょうか。この講義では古代ギリシャ、ローマ、中世から近現代のヨーロッパを中心に、およそ2500年間の人類の政治についての考えをひもといていくことで、このような今日の常識をもう一度考え直してみたいと思います。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0125571
FLA-PS4711L1
政治学史
上村 剛
S1 S2
月曜2限、金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
春学期に行われる政治学史では古代ギリシャからおおよそフランス革命前後までの西洋の政治思想史を扱います。本講義は秋学期に行われる現代政治理論と連動しており、現代政治理論ではフランス革命後から20世紀の政治理論までを取り扱います。具体的な授業計画は以下のとおりです。 初回 イントロダクション 第2〜6回 古代ギリシャ:政治思想の「はじまり」、ソクラテス、プラトン、アリストテレス 第7〜10回 古代ローマ:ポリュビオス、キケロ、キリスト教の誕生、セネカ、タキトゥス 第11〜13回 中世:アウグスティヌス、トマス・アクィナス、イタリアの都市国家 第14〜17回 ルネサンスから初期近代I(16世紀):マキャヴェッリ、宗教改革、ボダン 第18〜21回 初期近代II(17世紀):グロティウス、ホッブズ、イングランド革命、ロック、スピノザ 第22〜26回 初期近代III(18世紀):モンテスキュー、スコットランド啓蒙、ルソー、アメリカ革命、フランス革命
授業の方法
講義形式(半分以上はzoomのリアルタイム配信で行い、1か月に2〜4回は対面で行う)で行います。講義では毎回パワーポイントを用い、レジュメは事前にLMSにアップロードします。パワーポイントの配布はしません。
成績評価方法
学期末に筆記試験を行います。
教科書
特に用いません。
参考書
必ずしも全て内容が一致するわけではありませんが、この講義と近い内容を持ち、理解を促進させてくれるものとして、宇野重規『西洋政治思想史』有斐閣、2013年、ならびに川出良枝・山岡龍一『西洋政治思想史 視座と論点』岩波書店、2012年の2冊があります。(授業中に用いるわけではなく、購入は必要ではありません。) それ以外の参考文献は毎回数冊、レジュメで示します。
履修上の注意
オンラインで行う日と対面で行う日の具体的な日程は、初回の授業で提示します(初回4/4の授業はオンラインで行います)。 古典的なテクストに向き合い、味読し、長い人類の歴史のなかに私たちが直面する政治的課題を位置づける思考を養ってほしいと願っています。