基本的にはR. HazellとB. Morrisの編にかかる、The Role of Monarchy in Modern Democracyを講読する。
初回に分担を決め、2回目以降は報告者の報告を聞きつつ、議論をする。
The Role of Monarchy in Modern Democracyは、いわゆる立憲民主政の諸国における君主制の比較研究を行うため、西欧8ヶ国の君主制を取り上げており、幅広い論題に関する各国の研究者の論述を編纂した文献である。
初回は、この教科書の目次を見ながら、履修者の関心のある部分を探してもらい、各履修者が報告を担当する箇所を決めたい。
2回目以降は、これに基づいて報告をしてもらうこととする。
基本的な報告内容は教科書の訳文を作成してもらうことであるが、この教科書をいわば「叩き台」として、より深く探究したい内容については関連する文献を自ら探索してもらいたい。
これを受けて、履修者全員で議論を行い、それぞれの国の制度についてより深い理解を目指したい。
議論の結果を見て、教員から、関連する文献を示唆することもあり得るし、もし報告前にかかる文献を知りたいということであれば、遠慮なく相談していただきたい。
一応、上記の展開を考えているが、演習は大教室における講義とは違い、より生き生きとした学びの過程であり、履修者の希望を取り入れながら、動態的な授業展開を心がけたいと思っている。