学部後期課程
HOME 学部後期課程 知的財産法演習
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

知的財産法演習

薬事特許法(医薬品イノベーションと法)
医薬品開発を促進する法制度としての特許法、及び、それと密接に関連する法規としての医薬品医療機器等法(旧薬事法、薬機法)を巡る最新の論点を学習することを目的とする。医薬品特許に係る最新の裁判例や論点を学ぶことで特許法についての理解をさらに深め、および、薬機法上の臨床試験データ保護、パテント・リンケージなどの制度について学ぶことを通じて、薬事法制上の行政規制が知的財産法とともにイノベーション促進の仕組みとして作用することを理解する。
 本演習は、特許法の最先端の議論に触れたい者、知的財産法と行政法の交錯領域についての分野横断的な分析に興味がある者、医薬品開発の促進策について考察を深めたい者の受講を歓迎する。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0125090S
FLA-SE4501S1
知的財産法演習
前田 健
A1 A2
水曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
法学部
授業計画
第1回はイントロダクションを行う。第2回以降、以下の事項を取り上げる。 I.医療行為の特許適格性 II.用途発明(特に用法用量発明)の新規性・保護範囲 III.機能的クレームによる抗体特許の保護の適否 IV.パラメータ発明と内在同一 V.特許権の延長登録制度 VI.臨床試験と試験研究のための実施、ボーラー条項 VII.パンデミックと医薬品アクセス/公共の利益のための裁定 VIII.再審査・データ保護 IX.パテント・リンケージ X.薬価と特許権侵害による損害賠償の範囲  
授業の方法
各回の担当者は、毎回のテーマについて関係裁判例または関係文献をリサーチした上で、予めレジュメを作成し、報告の2日前までに受講者全員に配布することを求められる。レジュメでは、テーマに係る法制度の概要、裁判例及び実務の動向、何が論点とされているのかについての法的および政策的な分析をまとめることが求められる。演習終了時には、演習での討議も踏まえてレジュメをレポートの形にし提出する。  受講者の人数にもよるが、何回か外部のゲスト講師による講演の会を設けたい。
成績評価方法
筆記試験を行わない。 平常点(50%)を考慮する。 レポート(50%)を課す。 成績を「優上、優、良、可、不可」で評価する。
教科書
開講時に参考文献のリストを指示する。 さしあたり、前田健「創薬イノベーションに向けた特許制度と薬事法制の協働」田村善之=山根崇邦編著「知財のフロンティア第2 巻—学際的研究の現在と未来」60 頁(勁草書房、2021 年)参照。
参考書
特になし。
履修上の注意
知的財産法及びその関連分野の法律横断的なホットトピックを取り上げる。テーマは年度ごとに変わる可能性がある。参加希望が多数となる場合には選抜で参加者を決めることがありうる。