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最終更新日:2024年10月18日

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特別講義 政治分析方法論Ⅰ

政治分析方法論とは、政治に関する数量データを統計分析する方法に関する学問分野である。例えば、政策に所期の因果的効果がどれほどあるか、社会に隠されている不正や偏見はどのようなものか、などといった問いに答えるにはどのような方法を用いればよいのかを検討する。政治分析方法論Ⅱも受講することで、政治現象を分析するのに必要にして十分な統計分析の方法を体系的に修得し、自分でデータ分析できるようになることが到達目標である。究極的には、政治学の最前線の論文を読み、それと同等の論文が書けるようになること、少なくとも本講義受講後は自力でそこまで辿り着けるようになれることまでを目指している。統計分析が役に立つことを伝えたいと考えている。
概要は、まず前半で、標準的な前提が成り立つ(きれいな)場合の統計分析を講義する。次いで後半で、標準的な前提が成り立たない(きれいでない)場合にどう対応すればよいかを、因果推論を軸に解説する。統計分析ソフトウェアRを用いる。シミュレーションを多用し、直感的な理解を助ける。社会科学の統計分析としては、初級から中級程度の内容である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0124983
FLA-PS4744L1
特別講義 政治分析方法論Ⅰ
福元 健太郎
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
はじめに(第1講) 第1部 基礎:モデル準拠推論 第1章 変数の平均値 第1節 二値変数の平均値(第2講) 第2節 連続変数の平均値(第3講) 第3節 標本平均の分散(第4講) 第2章 単回帰分析(第5講) 第3章 重回帰分析 第1節 総論(第6講) 第2節 交差項(第7講) 第2部 因果推論:デザイン準拠推論 第1章 潜在的結果枠組(第8講) 第2章 実験(第9講) 第3章 自然実験(第10講) 第4章 操作変数(第11講) 第5章 回帰非連続(第12講) 第6章 マッチング(第13講) なお大いに変更があり得る。
授業の方法
講義と実習
成績評価方法
試験
教科書
なし
参考書
授業中に紹介する。
履修上の注意
高等学校の「数学Ⅰ・数学A」及び「数学Ⅱ・数学B」を理解していると、あるいは他の統計に関する講義を履修済みであると、本講義の理解もはかどるとは思うが、必要な数学的知識は適宜説明するので、数学に自信がなくてもあまり心配しないでよい。 政治分析方法論Ⅱも受講することで、所期の目標を達成することが期待される。但し同授業の履修は、本講義履修にあたって必須ではない。なお両授業は曜日と時限が異なる。 (3月16日追記)2023年度の「特別講義 社会科学のデータ分析入門」(法学部)と章立てのトピックは重なっているが、内容は大幅に異なり、難易度も上である。