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最終更新日:2024年4月22日

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特別講義 社会安全政策論

市民を守る交番・警察署の最前線から、立法はじめ政策立案の現場へ
 社会安全政策論においては、犯罪を中心とした人の行為に起因する危険から個人や社会を守るための政策を扱います。本講義を通じて、2000年代初め20年間の日本における治安の劇的改善を理論的に理解することができ、また、サイバー犯罪、サイバー攻撃、ストーカーその他、個々人が直面し得るリスクや課題に適切に対応するための鍵を得ることができます。さらに、講義や、レポート及び議論を通じて、社会における様々な課題を把握し、分析し、その解決策を提示する能力を養うことを目指します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0124968
FLA-PL4521L1
特別講義 社会安全政策論
郷治 知道
S1 S2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
 ガイダンスの後、総論として、数回、講義します。その後、各論として、個別のテーマについてみていきますが、初回から第2回の講義にかけて、あらかじめ各受講者が興味関心のあるテーマを聴取し、それを踏まえて発表テーマ及び発表者を決定し、各論の回において講師による講義と並行して発表及びそれに基づく議論を行います。当面の計画は次のとおりです。 ・第1回「ガイダンス、社会安全政策を論ずる意義」:国が安全に責任を負う理由や、警察・刑事司法機関、その権限行使の対象者、さらに権限行使の受益者の間における行政関係の三面的理解など、社会安全政策を論ずる際の考え方、平成年代における議論や状況の変化を概観し、その意義について検討する。 ・第2回「犯罪情勢の推移、刑事司法制度、社会安全を担う主体」:犯罪指標の推移、犯罪捜査と刑事司法制度、国・地方の政府機関、民間など社会安全を担う主体を概観し、第二次世界大戦後の状況を超えた1990-2000年代初めの犯罪増加の要因について検討する。 ・第3回「犯罪予防の理論と日本における展開」:犯罪予防の各種理論、犯罪増加に対応した政府戦略への活用状況を概観し、現在に続く「安全安心」の課題について検討する。 ・第4回:他の警察実務の経験者による講演を予定する。  以下、次の各論を予定する。 ・第5回「暴力団対策」 ・第6回「特殊詐欺の現状と課題」 ・第7回「薬物対策」 ・第8回「少年非行対策」 ・第9回「ストーカー・DV・児童虐待等」(性犯罪対策を含む。) ・第10回「サイバー空間の脅威への対処」 ・第11回「テロの現状と対策等」(経済安全保障を含む。) ・第12回「交通安全対策」 ・第13回「犯罪被害者支援」
授業の方法
 講義は、講師が警察庁・都道府県警察幹部、他省庁で勤務した経験、これらを通じて得た知見等を紹介しつつ進めます。  できるだけ対話型で行うとともに、全履修者に少なくとも1回求める発表の際は、履修者全員による討議を行います。他の履修者の発表に対する質問、コメントなど積極的、建設的な発言を特に求めます。
成績評価方法
 筆記試験は行いません。  出席状況、授業での発言、発表内容による平常点を考慮します。  授業で発表したテーマ等に関する期末レポートを提出します。  平常点と期末レポートを1:1で評価します。
教科書
 社会安全政策論(警察政策学会編 立花書房)
参考書
 警察白書、犯罪被害者白書、犯罪白書等
履修上の注意
 履修開始前の事前学習は求めませんが、初回の授業で授業方法、発表テーマの選考要領等を説明し、第2回講義で各履修者に対する発表の割り振りを決めたいので、原則として初回及び第2回講義の出席を必須とします。  また、その後も、事前に理由を付して連絡することなく3回以上欠席した場合は単位を認定しないことがあります。特に、自身に発表が割り振られた回を欠席しないように留意してください。