学部後期課程
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最終更新日:2024年10月18日

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法哲学

法哲学
法哲学は,「法」という対象を「哲学」という方法で解明する学問です。言い換えれば,法を,実定法学的・歴史学的・社会学的にでなく哲学的に考察する学問です。哲学するということは,問い続けるということです。つまり,実定法を学ぶ時に,「なぜかよくわからないけれど,とりあえずそういうことにしておいた」ことを,改めて問い返します。例えば,「なぜ人権は重要なのか」,「人間に人権があるならば,動物には動物権があるのではないか」といった問いです。
こうした問いを通じて,法とは何か,法を貫いている価値は何かを明らかにします。また,この基本的理解を応用して,現代社会の抱えるさまざまな問題(格差・貧困・生命倫理・環境問題・差別など)を考察します。そのため,「正義論」と呼ばれる領域を主な講義の範囲とします。

この授業では、現代社会が抱える諸問題を例にして「何が正しい制度か」を考察することで、法と正義について基礎的な理解を獲得することを目標とします。
逆にいえば、①法哲学の基本概念を正確に理解し、②それを使って具体的問題を検討する能力を身につけることを、目標とします。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0124721
FLA-BL4613L1
法哲学
瀧川 裕英
A1 A2
月曜1限、水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
次のようなテーマを順に扱う予定です。括弧内は,各テーマの授業回数です。詳細については,開講日に配布するシラバスを参照してください。 1. 問いとしての法哲学 (1) 2. 功利主義 (3) 3. リベラリズム (3) 4. 所有と自由 (2) 5. 経済的平等 (3) 6. 関係の平等 (2) 7. 正義と差別 (2) 8. 正義と奴隷 (2) 9. 責任と自由 (2) 10. 決定の方法 (2) 11. 地球と国家 (2) 12. 地球共和国 (2)
授業の方法
基本的に、講義形式で行います。 ただし、学生と質疑応答をすることがあります。 各テーマの最初に、簡単なレジュメを配布します。
成績評価方法
定期試験によって行います。
教科書
瀧川裕英・宇佐美誠・大屋雄裕『法哲学』有斐閣、2014年
参考書
瀧川裕英『国家の哲学――政治的責務から地球共和国へ』(東京大学出版会、2017年) 瀧川裕英編『問いかける法哲学』(法律文化社、2016年) 瀧川裕英編『もっと問いかける法哲学』(法律文化社、2024年予定) このほか、初回に配布する詳細なシラバスや授業内で紹介します。
履修上の注意
特になし