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最終更新日:2024年4月22日

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日本近代法史

日本近代法史
19世紀後半の日本では、国際環境の激変に反応した体制変革に伴って、大陸ヨーロッパ法を中心とする西洋法システムの急速かつ包括的な受容が試みられた。西洋法「継受(Rezeption)」と呼ばれるかかる過程が、今日の日本法の前提をなすことは周知の通りであるが、本講義では、この西洋法継受とは如何なる出来事であったのかを探究すべく、明治前期を中心として、江戸時代後期から20世紀初頭までの、法システムの変容過程を追跡する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0124661
FLA-BL2605L1
日本近代法史
和仁 陽
A1 A2
金曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
江戸時代後期の統治構造と社会、江戸時代後期の司法システム、開国と維新変革、明治前期の司法システム変容過程、明治前期の刑事立法、旧民法・明治民法の編纂とその後の私法学史、明治憲法の成立とその後の公法学史、を叙述の柱として予定するが、授業は生き物であるから順番が前後することもある。
授業の方法
歴史学の授業であるから、史料を提示しながら議論を進める。
成績評価方法
期末試験による。試験は、紙媒体であれば一切を持込可能とする予定。
教科書
講義がそれに沿って進むという意味での教科書は使用しない。
参考書
講義で扱う時代についての卓れた入門書として、以下の二冊は一読を強くお薦めする。 ・平松義郎『江戸の罪と罰』平凡社ライブラリー、2010年(初刊1988年) ・松沢裕作『日本近代社会史』有斐閣、2022年 必ずしも講義で参照するというわけではないが、単独著者による日本近代法史を対象とした概説書として、以下の三点が挙げられる。 ・石井良助『明治文化史2 法制編』洋々社、1954年 ・川口由彦『日本近代法制史』新世社、初版1998年 ・伊藤孝夫『日本近代法史講義』有斐閣、2023年 史料集・旧法令集として、以下を参照することがある。 ・『日本近代思想大系7 法と秩序』岩波書店、1992 年 ・我妻栄編集代表『旧法令集』有斐閣、1968年 ・『旧法令集 平成改正版』有斐閣、2012年 史料入門として、以下が挙げられる。 ・林屋礼二・石井紫郎・青山善充編『図説 判決原本の遺産』 信山社、1998年 ・古田島洋介『日本近代史を学ぶための文語文入門』吉川弘文館、2013年 以下の二冊は、かつての本講義及び関連科目から産出された書籍である。 ・石井紫郎編『日本近代法史講義』青林書院、1972年 ・碧海純一ほか編『法学史』東京大学出版会、1976年 以下のWebサイトは、講義中に頻繁な参照が予想される。受講者各位も日頃から利用に習熟していただきたい。 ・国立国会図書館デジタルコレクション  https://dl.ndl.go.jp/***** ・日本法令索引〔明治前期編〕  https://dajokan.ndl.go.jp/***** ・日本法令索引  https://hourei.ndl.go.jp/***** ・国立公文書館デジタルアーカイブ  https://www.digital.archives.go.jp/*****
履修上の注意
講義では時間の制約もあって、重要な論点のみを集中的に取り扱うことにならざるを得ないから、「参考書」欄に掲げた書籍・Webサイトを通じて各自で予習・復習をしていただきたい。