学部後期課程
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

租税法

租税法
みなさんは、日本の財政赤字が巨大なのに増税には抵抗があることを知っているでしょう。また、就職や結婚、住宅取得や相続といった人生の節目で税金が関係することや、企業の経済活動にとって租税上の考慮が不可欠であることも、聞いたことがあるでしょう。しかし、税制について何となく知っていたり聞いていたりしたことがあっても、現行課税ルールがどのような論理でできているか、あるいは、契約をかわしたり事業を行ったりするさいに租税がどのように意思決定に影響するか、自分の言葉できちんと説明できますか。この授業では、租税制度の法的構造を体系的に分析します。それによって、今後の税制改革のあり方や私的取引との交錯について、自分の頭で考えるための力を養います。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0124471
FLA-PL4503L1
租税法
増井 良啓
S1 S2
火曜1限、金曜4限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
1序論 2所得課税 3資産課税 4消費課税 5現代的課題
授業の方法
双方向の質疑応答をおりまぜつつ講義を行います。「租税裁定」とか「所得の概念」とかのコンセプトは、いちど話を聞いただけではなかなか身につきません。そこで、「学ぶ→練習する→テストする」というサイクルで着実に身につけることができるよう工夫します。イメージとしては、全体を5部に分けて、それぞれの部につき少なくとも4回進んだら1回は復習する、といった感じです。また、臨場感をもっていただくために、司法や行政など各界の最前線で活躍しているゲストをお呼びして、皆さんと親しく交流できるような回を盛り込む予定。
成績評価方法
筆記試験と平常点によります。
教科書
増井良啓『租税法入門第3版』(有斐閣2023年) 税制調査会『わが国税制の現状と課題―令和時代の構造変化と税制のあり方―』(2023年)https://www.cao.go.jp/*****
参考書
佐藤英明『プレップ租税法第4版』(弘文堂2021年) 増井良啓・宮崎裕子『国際租税法第4版』(東京大学出版会2019年) 金子宏監修『現代租税法講座1~4』(日本評論社2017年)
履修上の注意
能動的な学びに対するインセンティブとして、教室での発言を、平常点のプラス材料としてカウントします。
その他
租税法は総合科目です。 *私法との交錯を中心とする法律家的な問題もあります。 *政治学・経済学的な思考が活躍する政策論的な側面もあります。 *国家と市場の関係を巨視的に捉える公法学・基礎法学的な広がりもあります。 どの登山口から登っても、租税法の複合的なおもしろさに触れることができます。この授業ではできるだけ幅広く、山のふもとからすばらしい山容を楽しく鑑賞するような時間を、皆さんと共有したいと考えています。